新上五島町沖の海中から中国船の碇石発見
新上五島町沖の海中長崎県教育委員会は、新上五島町の沖合いで、鎌倉時代から室町時代にかけての中国船のものとみられる碇石を発見したと、4月21日に発表しました。
長崎県の埋蔵文化センターによりますと、今回、見つかった2つの碇石は、長さ 約2メートル、幅は最大で25センチです。
形状から、いずれも「角柱定形型碇石」で、鎌倉時代から室町時代にかけての中国の貿易船のものと見られています。
3月6日、新上五島町中通島の沖合いにある祝言島の近くの海で見つかりました。
同じ形状の碇石は、長崎や福岡、佐賀であわせて50個ほど見つかっていて、長崎県内では松浦市や小値賀町などで確認されています。
関係者は、当時の中国大陸との交易ルートや寄港地を考える上で貴重な発見としています。