東大総長、入学式でChatGPTに言及「経験学習が重要」

東京大の入学式が12日、日本武道館（東京都千代田区）で開かれた。

約3100人の新入生が出席したほか、4年ぶりに新入生の家族も参加した。

藤井輝夫総長は式辞で、対話型AI「ChatGPT（チャットGPT）」について言及。

米ノースイースタン大学長の著書「ROBOT-PROOF:AI時代の大学教育」を引用し、「AIやロボット技術の進化した時代の大学教育では、創造性を育む基盤として経験学習が重要である」と述べた。

また、ジェンダーや多様性についても触れた。

集団の構成員の多様性だけでなく、個人の内面の多様性も重要だと指摘し、「多様な考えや価値観に触れるなかで、新たな自分に気がつくこともイノベーションであり、みなさんには、そうした気づきを学生時代にたくさん実感してほしい」とエールを送った。

ChatGPTが入学式で言及されるなんて、デジタル化の進展を感じる。　

東大の総長も、現代に必要なスキルの一つとして「経験学習」を挙げている。

これからの学生たちは、どんな学びを得て、どんなスキルを身に着けていくのか楽しみだ。