「スーパーマリオ64」が約2億円!?インバウンド需要でレトロゲームの人気が爆発。高騰しているファミコンソフトTOP3

「スーパーマリオ64」が約2億円!?インバウンド需要でレトロゲームの人気が爆発。高騰しているファミコンソフトTOP3

「スーパーマリオ64」が約2億円!?インバウンド需要でレトロゲームの人気が爆発。高騰しているファミコンソフトTOP3

―[マネー(得)捜本部]―

 子供の頃に夢中になったゲームが、今ではとんでもない値段になっている。世界中から注目され骨董品として価値が高まる日本のレトロゲームの世界に、いざ飛び込め!

◆「スーパーマリオ64」が約2億円!?

 ’21年ニンテンドー64ゲームソフトスーパーマリオ64」の新品未開封品がアメリカオークションに出品され、なんと156万ドル(約2億3000万円)の値がつき、当時話題を呼んだ。我々が幼少期に遊んだゲームが、今とんでもない価値を生んでいる。

 これまで約4000万円分の中古ゲームを集め続けているゲーム芸人」のフジタ氏が、高騰の背景を語る。

レトロゲームの高騰が目立ってきたのは、ここ数年です。国内のコレクターだけでなく海外勢も買い集めるなど、需要がどんどん高まっています。一方で、レトロゲームは数が増えないので、中古市場での供給は減るばかり。そうして今では骨董品と同様の資産価値が生まれています」

 特に値上がりが目立つのが、初代ファミコンソフトだ。ファミコンは全部で1000タイトルほどなので、「コンプリートしたいというコレクターも多い」という。

「なので、『マリオブラザーズ』や『ドンキーコング』などメジャータイトルではなく、生産本数が少ないマニアックタイトルのほうが高騰する傾向にあります。昔は“クソゲー”扱いだったゲームですね」

 なかでもフジタ氏が「近年の高騰スリートップ」と呼んでいるのが、次に紹介する3作だ。通販ショップ駿河屋」の買い取り価格を見れば、カセットだけでも1万円以上の値がつき、さらに箱や説明書が揃った“完品”なら10万円超、箱だけでも数万円の値段がついている。

ファミコンソフト高騰トップ3

 フジタ氏が注目している「近年の高騰スリートップ」はこちらの3作だ。

スノーブラザーズ

 東亜プランから1991年に発売された、雪だるまの兄弟が敵を倒しながら進むアクションゲームファミコン以外にメガドライブ版も出ており、そちらも高値がついている。

ムーンクリスタル

 ヘクトから1992年に発売された、主人公がムーンクリスタルというアイテムを巡り敵と戦うアクションゲームアニメのようなムービーシーンもあり完成度の高さも人気の理由。

地底戦空バゾルダー

 ソフエルから1991年に発売された、主人公がバゾルダーという地底探査機械に乗り込み闘う、アクションシューティングゲーム。生産本数が極めて少なくレア化が進んだ。

◆本数が増えないので値崩れリスクもなし

 コレクターだけでなく、今では投資目的の人まで参入しているレトロゲーム界隈。ただ、すでに高騰しているゲームに手を出すと値崩れするリスクもあるのではないか?

「そのリスクはあまりないと思います。というのも、レトロゲームの高騰を支えているのは、本数が増えないという希少性です。’00年頃にファミコンソフトが最新機やPCですべてプレイできるようになると言われ、値崩れリスクが叫ばれていましたが、価値が下がりませんでした。ただ、偽物が増えるリスクはあります。高騰とともに精巧な偽物が出回り始めており、中を開けてROMを確認しなければ判別できず、プロの目さえ欺くほどの出来栄えです」

 とはいえ、レトロゲーム全体の値上がりは今後も続くとみられ、「欲しいなら今のうちにマイナータイトルを買っておくといい。寝かせたら何倍にもなるかも」と続ける。

ファミコンに限らず、スーパーファミコンゲームボーイ、あとは海外勢から人気のネオジオなどもいいと思います。買う際には、ソフトの保存状態に注目してください。箱や説明書が付いていて状態のいい“完品”を買ったほうがいい。できるだけ安く買いたいなら『まんだらけ』や『駿河屋』のような専門店ではなく、『ハードオフ』などのリサイクルショップで探したほうが安く買えるはずです」

◆いずれ“レトロ扱い”になるゲームも狙うべき

 レトロゲームで稼ぐ手法はそれだけではない。「海外人気の高まりを受け、日本での買い取り代行の需要が高まっている」と話すのは、マネーライターの山野祐介氏だ。

「海外在住の人が代理購入を頼むプラットフォーム『Otsukai』では、日本のゲーム購入の依頼が増えている。日本のアマゾンなら普通に手に入るソフトリクエストされることも多いので、うまく受注できれば、実店舗を回らずネットショッピングをするだけで利ザヤが狙えます」

 また、山野氏は「いずれ“レトロ扱い”になるゲームも狙い目だ」と続ける。

「例えば、『ニンテンドー3DS』の本体やソフトです。すでに一部は高騰していますが、郊外の家電量販店ではまだ定価販売されている商品も多い。先日も『NEWラブプラス』が同梱されたスペシャルバージョン3DS本体が、3万円超で売られていました。初代ファミコン本体が10万円近くに高騰しているので、今仕込んで数年待てば、10万円超えもあると思っています」

 たかがゲームと侮るなかれ。遊ぶ以外の楽しみがあるのだ。

ゲーム芸人 フジタ氏】
4000万円を費やし4万本以上のゲームを買ってきたコレクターYouTubechannel fujita』でもゲーム動画を配信中。Xアカウントは@famicom_fujita

取材・文/SPA!レトロゲーム取材班

―[マネー(得)捜本部]―

(出典 news.nicovideo.jp)

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