『ロシアはウクライナを完全制圧する気か?』

『ロシアはウクライナを完全制圧する気か?』

『ロシアはウクライナを完全制圧する気か?』

🧐Ohara Shuji 元塾講師に聞く

🤔ロシアはウクライナを完全制圧するつもりですか?

前提からして間違っています。

言うまでもなく、ロシアもウクライナもロシア帝国の時代から同じ国民で、人種も言語もさほど違わず互いに敵視などしていませんでした。

ですから、ロシアは別に、ウクライナを占領したり制圧したいなどと思っていないでしょう。

そんなことをしたって、国際世論の反発を買うだけで、ウクライナにそれを上回るような富があるわけでもなく、1円の得、いや、1コペイカ?の得にもなりません。

では、今なぜロシアのウクライナ侵攻に至ったのでしょう。

それにはまず、短期間の歴史的経緯を知っておく必要があります。

アメリカ・NATOはロシアの勢力を孤立化させるため、ロシアと西欧の中間点にあるウクライナの転覆を画策したのです。

具体的には、親ロ政権のヤヌコビッチ政権をCIA指導のクーデターで倒しました。

これはウクライナ暴動の現地でヴィクトリア・ヌーランドというアメリカの女性政治家が指図をしている電話を傍受されていて証拠も残っており、プーチン大統領もそれを把握しており、アメリカの国際政治研究家との対談で明かしています。

夜間、ウクライナの民主的なデモの最中、黒装束のグループが警官隊とデモ隊の双方に向かって銃撃を開始しました。

それで、双方とも相手側からの発砲と思い混乱が激化したのですが、その間隙を縫って、反ロ派がクーデターを起こし、勝利宣言したのです。

今回のカザフ騒乱でもこれと同じ手口が用いられ、目的はロシアの包囲網を作ることでした。

今回はプーチンが素早く手を打ったので、大騒乱に至らず終息しましたが、ロシアの新聞はマイダン・メソッドというCIA常習の手口だと論評しています。

数年前、私はオンライン英会話の際、実際にウクライナ東部のドンバス近くの数人の女性(=まとめてではなく、各1回ずつ)に聞いてみましたが、全然いざこざなどなく仲良く暮らしていますという答でした。

それが、今のネオ・ナチの極右の政治家ゼレンスキーが権力を握ると、ロシア語の使用禁止など異常な反ロ政策を打ち出し、昨年の秋には親ロシア派が住むドンバス地域に重火器を含む軍を結集させ、NATOやオリガルヒの傭兵軍を引き入れ攻撃の準備を始めました。 

さらにトルコから高性能の攻撃用ドローンを輸入しようとするなど、ゼレンスキーは自国のロシア系住民に戦争を仕掛けているのです。

しかも、西側はそういう人物を平然と支援していますが、ロシアとしてそんな同胞の殺りくを見過ごす訳にはいきません。

それで、ロシアもウクライナ国境近くに軍を集結させているのです。どちらが正しいかなんていう議論より先に、ゼレンスキーがそんな自国民への攻撃を企てる自体が間違っているのです。

繰り返しますが、ウクライナとロシアは昔から行き来があり、ロシア人とウクライナ人、タタール人、その他がアメリカのような人種差別もなく仲良く暮らしていたのです。

ソヴィエト時代はウクライナ出身のフルシチョフがソヴィエトの首相だったり、アルメニアという小国のミコヤンが副首相だったり、(ミコヤンの弟は有名なミグ戦闘機の設計者)のように、出身地が問題ではなかったのです。

しかし、日本ではこんな基礎知識も知らない自民党政府やネトウヨのみならず、NHKなどのマスコミまでも、欧米の一方的なデマに引きずられてロシアがウクライナを侵攻するなどと騒いでいるのです。ゼレンスキーのような好戦的なポピュリストから実務的な誰か他の政治家に替われば自然と収まるのでしょうが、アメリカやイギリスはそうなっては困るので、何とか理由を付けて紛争を起こそうとしているのです。

🧐Toe  kazuhiko氏に聞く
🤔ウクライナは何かロシアを怒らせるような事をしたのですか?
一言で言えば、ウクライナが自国防衛のためにNATO加盟を考えている。
この一点につきます。ロシアにとっては脅威以外の何物でもありません。
しかし、ウクライナにとっても身近にある軍事大国ロシアは脅威でしかないので、どっちもどっちなんです。
実際問題、ウクライナが国力的にロシアに軍事力で、対抗するというのは無理があるので、何らかの共同防衛の同盟を必要とすることは明らかで、身近にはNATOしかないというのも事実です。
また、ロシアはNATO加盟国(欧米諸国)に対して「ウクライナをNATOに加盟させるな!」という無理を言っています。 
主権国家の決定事項を全く関係ない第三国(NATO加盟国とロシアでウクライナのことを決定する)の間で決定するっていうのはまるで、第二次世界大戦前に戻ったような感じですね。
🧐Endo  kazuaki コンサルタントに聞く
西側が「安全保障における緩衝国」の考え方を、無視しているのが問題ですね。(ロシア寄りの意見)
緩衝国が消滅して、大国が隣接した場合、大規模戦争が起きるリスクが増加します(別に数学的証明があるわけではありませんが)。
例えば、スイスが中立であることで、ドイツとイタリアが戦争することが困難になります。
また、ドイツがスイスに攻めんこんだ場合、イタリアはスイスを援助すれば良いわけです。
スイスは双方にとって盾扱いですね。その結果、イタリアもドイツも安全ですし。スイスも独立が保たれます。
つまり、中規模や小規模の中立国や緩衝国があることにより、安全度が増すわけですが。
ロシアはウクライナに緩衝国になって欲しいのですが(当然、ロシアがウクライナを侵略したら緩衝国にならないので、ウクライナ占領は国力や外交を考えて乗り気ではない)。 
問題は、ウクライナが緩衝国の役割を放棄したがっているわけです。
で、西側もウクライナの放棄を支援しています。まぁ、自分たちが軍事的に優位に立つので。
アフガンとか、アラブの春とか見ると判るように、西側は地域の安全とか安定とか、近年は真面目に考えていません。平気で危ないことをします。
日本人は日本については良く知っていますが、海外の知識については微妙になります。アメリカ人もヨーロッパ人も同じです。
この辺は、外交や軍事が知識のない民意や選挙で決まる民主主義の弱点ですね。

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