【芸能】芸能界が題材『違法薬物撲滅動画』YouTube公開へ あえての“バッドエンド”構成で予防訴える

【芸能】芸能界が題材『違法薬物撲滅動画』YouTube公開へ あえての“バッドエンド”構成で予防訴える

【芸能】芸能界が題材『違法薬物撲滅動画』YouTube公開へ あえての“バッドエンド”構成で予防訴える

 日本音楽事業者協会は19日、都内で違法薬物対策プロジェクト『~違法薬物撲滅動画~ 絶対零度オアシス』完成披露会見を行った。脚本を担当したノンフィクション作家の石井光太氏、田中慎太郎監督、監修の鈴木賢司氏のほか、同作に出演する俳優の佐久間あゆみ、鈴原ゆりあ、堀源起、白上心望、田中柊羽が登場した。

【写真】芸能界が題材の違法薬物撲滅動画…キャストの佐久間あゆみ、堀源起ら

 日本音楽事業者協会は、2009年に社会に大きな衝撃を与えた一部アーティストによる違法薬物問題をきっかけに、違法薬物問題は芸能界に特化されるものではなく社会全般に及ぶ問題として捉え、長期的にさまざまな対策を講じるべく違法薬物対策本部を設置した。

 その一環として、芸能界を題材とした違法薬物撲滅動画全3話(第1話「夜の街の飢餓」、第2話「逮捕の連鎖」、第3話「なれの果て」)を制作。石井氏が脚本を担当し、違法薬物がいかに危険なものであるかを強烈に描いた作品となっている。

 同協会はこの動画について「すべて救いのないバッドエンドになっている」といい、「これから更生して頑張っていこうという終わり方ではない。あえてこうしていて、一回やってしまったら取り返しがつかないということを主張している。中には更生して社会生活を営んでいる人もいますが、芸能人の場合だと特に更生したあとの復帰がしづらい。そのような理由もあり、当会としては予防に力をいれたい」と同作を作成した理由を明かした。

 同作の監修を務めた元厚生労働省 東北厚生局 麻薬取締部部長の鈴木氏は、1年間に違法薬物で検挙される人が1万3千人、1時間にすると1.5人検挙されていることを明かし「最近は若者の大麻事案が増加している。作品は実際に起こっている薬物問題を捉えているので、動画を見て他人事ではないということを感じていただきたい」と語気を強め、「芸能界だけではなく、効果的な薬物防止啓発活動になると思っています」と呼びかけた。

 また、脚本を担当した石井氏は、同作がバッドエンドとなっていることに触れ「いままで取材してきた中で、ハッピーエンドって見たことがない。動画を作るにあたって、フィクションではあるんですけど、自分が取材して見て聞いたことを散りばめた」とノンフィクションでもあると語った。さらに薬物の危険性について「自業自得で済む問題ではない、恐ろしいもの。ありとあらゆるものを壊してしまうものだということを、動画を通して知っていただきたい」と呼びかけた。

 そして、同協会は「年間1万3千人が検挙されているのにもかかわらず、芸能人が年間に一人でも逮捕されるとすごく大きなインパクトがある。芸能界での違法薬物撲滅動画を通して一般の方も薬物について考えるきっかけになれば」と語っていた。

 動画は、きょう午後8時から同協会の公式YouTubeで配信される。

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『~違法薬物撲滅動画~ 絶対零度のオアシス』完成披露会見に登場した(左から)鈴木賢司氏、石井光太氏、田中柊羽、白上心望、堀源起、鈴原ゆりあ、佐久間あゆみ、田中慎太郎監督 (C)ORICON NewS inc.

(出典 news.nicovideo.jp)

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