3年間で150件も…学校の校庭などの「放置クギ」による事故、危険が見過ごされている

3年間で150件も…学校の校庭などの「放置クギ」による事故、危険が見過ごされている

3年間で150件も…学校の校庭などの「放置クギ」による事故、危険が見過ごされている

1 蚤の市 ★ :2024/01/25(木) 07:37:36.42

学校の「放置クギ」による事故が3年間で150件も起きていた JSCデータで判明 危険が見過ごされている

 東京都杉並区立荻窪小の校庭で昨年4月、転倒した児童が地面から出ていたくぎに足が接触し大けがを負った事故を巡り、日本スポーツ振興センター(JSC)が記録している同様の事故が、2019〜21年度の3年間に全国で150件あったことが分かった。過去に似た事故が繰り返されていた現状が初めて浮かび上がった。(宮畑譲)
◆テニスコートで37件、中庭や畑でも
 荻窪小の事故では、体育の授業中に校庭で転倒した児童が、地面から突き出ていたくぎに接触し、左膝付近を十数針縫うけがを負った。ラインを引く目印を固定するために打ったくぎが、そのまま放置されていたとみられている。事故後、各地の自治体でも校庭などで大量のくぎが見つかり撤去された。
 東京新聞の照会で学校事故のデータを持つJSCが「釘(くぎ)」のキーワードで検索したところ、3年間で計318件の事故があった。ただ、くぎが直接の原因ではないものも含まれており、本紙が細かく分析すると、地面に放置されたくぎに起因する事故は150件だった。
 校庭などを走ったり歩いたりしている最中に踏む以外に、テニスコートのラインを固定していたくぎによる事故も多く、150件のうち37件を占めた。校庭以外に中庭や畑などさまざまな場所で事故が起きていた。
◆すのこからクギ、壁からクギ…子どもが傷ついた
 一方、地面の放置くぎ以外にも、くぎが原因の事故は少なくなかった。目立つのは、すのこなどの木材に刺さっていたくぎに接触する事故で67件に上った。壁などに刺さっていたくぎに接触した例もあって、潜在的な危険が見過ごされている様子も分かった。

 JSCは、学校などの管理下で起きたけがや病気に災害共済給付を行っている。全国の児童・生徒らの約95%が加入しており、21年度は約84万件を給付。このデータが蓄積されている。死亡事故や重い障害が残った05年度以降の8797件はデータベース化され、ホームページに掲載されている。だが、軽傷のケースは一般に公開されていない。
 本紙の分析結果について、文部科学省安全教育推進室の担当者は「子どもたちが日常的に活動する場所のリスクとしてくぎが影響していることが確認できる」とし、今後の安全対策に生*という。
 データを見た名古屋大の内田良教授(教育社会学)も事故の多さに驚き「放置くぎだけではなく、さまざまな場面でくぎによる学校事故が起きていることがデータから見えてきた」と話した。
 学校のくぎ放置問題 東京都杉並区立荻窪小学校の2023年4月の事故を受け、区教委が小中学校など70施設を金属探知機などで調べると計1万5369個の金属物が見つかった。荻窪小でも事故後にくぎなど574個が出たが、5月11日に本紙が報じるまで区教委は発表していない。報道後の12日、文部科学省は全国の教委に安全点検の徹底を通達した。

東京新聞 2024年1月25日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/304967

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