『舞いあがれ!』ツンデレ山田事務員役で話題!

『舞いあがれ!』ツンデレ山田事務員役で話題!

『舞いあがれ!』ツンデレ山田事務員役で話題!


     🛩舞いあがれ!

大浦千佳語る『お前はクビや!』事件

(写真:所属事務所提供)

「舞ちゃんに嫌なことを言う前は、『とにかく元気な事務員さんでお願いします』と演出の方から言われていました。とにかく明るく元気に『いってらっしゃい!』というような感じで(笑)そこから舞ちゃんが成長していって、山田も小言を言うキャラになっていったんです」

こう語るのは、NHK連続テレビ小説舞いあがれ!』でヒロイン・岩倉舞(福原遥)が働く東大阪の町工場「IWAKURA」の事務員・山田紗江を演じる大浦千佳(34)。2020年度前期に放送された『エール』で中居役として登場したが、朝ドラでのレギュラー出演は本作が初めて。

社員として奮闘する舞を“お嬢さん”と呼び、「あ〜あ、無駄に張り切ってはるわ」と漏らすなど嫌味なキャラだった山田。仕事はそつなくこなし、退勤後にはダッシュ合コンに向かう。だが、変化が見えたのは1月18日の放送回。舞が「仕事もらえるかも」と会社を飛び出すと、ホワイトボードの舞の予定欄に「営業!」と力強く書き込んだのだ。

このシーンに心を打たれた視聴者も多かったようで、Twitterでは《応援してくれてたんやな》《一緒に喜んでくれてるように見えた》と感動の声が続出。社員たちが団結し、会社を立て直していく過程で、山田のツンツンした態度も協力的になり物語を盛り上げている。

ツンデレ”な山田にファンも急増し、《山田さんのスピンオフが見たい》と“裏ヒロイン”の呼び声も。大浦さんはそうした反響に、「素直に嬉しいです!『えぇ〜!』みたいな感じで、自分が一番びっくりしています」と顔をほころばせる。

■「何であんな風に言っちゃうんだろう」想像力を膨らませた役作り

いっぽう、嬉しい反響の陰には役作りにおける努力があった。

「実は他の登場人物と比べて、山田のキャラクター設定は少ないんです。嫌味を言ってしまう背景や、日頃どんな生活を送っているかといったことは決まってないので、そこを自分のなかで想像を膨らませてトライしました。

かといって、変な要素を入れると物語がおかしくなってしまうので、さじ加減が難しくもありました。演出の方などに『こういう設定で』とは特に求められなかったので、『何でこんなことを言ってしまうのか』や『どんな風にこの会社に入ったのか』など、セリフ以外の部分を埋める作業にこだわりました」

そして、山田の性格を理解するために、バックボーンに目を向けたという。

「『何であんな風に言っちゃうんだろう』と疑問を抱いた時に、舞ちゃんや人に対して、自分と比べてしまう部分があるんだろうなと思いました。さらに深く考えて『この流れなら頷ける』と思ったのが、舞ちゃんとの環境の違いでした。舞ちゃんは夢を追いかけて大学に進学し、パイロットの勉強もして。いっぽう、山田は高校を卒業して『IWAKURA』に就職して……という風に。こうしたベースは想像力を膨らませてかなり考えました。

また、母親に意見を聞いたり、高卒で就職した友人に『大卒の人に対して何か思ったこととかある?』と質問したりもしましたね。とても参考になりましたし、話を聞いてから構築していったら、すごく面白いキャラクターになりました。人って他人と比べたり、疎ましく思う感情とかあると思うので、ただただ嫌味を言う人ではなく、“言わずにはいられない人”の感じを意識しました」

■「もしかしたら私、“山田”がベースにあったのかも」

そんな大浦さんだが、意外にも“山田に共感してしまう”瞬間があるという。

「自分と似てるというか、『こんな状況を作ってしまっているな』といった部分に少し共感しますね。ドラマでは、“舞ちゃんを見てたら、つい言っちゃった”と思えるシーンが何度かありました。私も思ったことをそのまま言ってしまう性格なので、『言っちゃった。傷つけてしまったかも』と思うことが時々あるんです。生活するなかで、『もしかしたら私、“山田”がベースにあったのかもしれない』と思う瞬間は何回かありましたね(笑)

地元・大阪での撮影現場は、ファミリー感あふれる楽しい雰囲気だったようだ。舞の亡き父で先代社長の浩太を演じた高橋克典(58)とは、こんな“事件”も。

「とくに面白かったのは、山田が初めて舞ちゃんに嫌味を言うシーンリハーサルをした時でした。カットがかかった後に、高橋さん演じる先代社長から、『うちの子になんてこと言うんや!』『お前はクビや!』っていじられました(笑) 私も『社長、クビにしないでください!』と返したりして、みんなで大笑いして盛り上がりました。高橋さんに『ただ単に嫌味を言うてるんじゃないんですよ〜』って言ったら、『わかってるよ(笑)』って言ってくれましたね」

朝ドラについて明るく話す大浦さんは、舞台を中心に役者を続けて今年で11年目になる。大阪の大学で演劇を学び、「演劇に携わる仕事がしたい」と卒業後すぐに上京。そして演劇学校「座・高円寺アカデミー」に2年間通ったが、実は初めから役者志望ではなかったという。

「『座・高円寺アカデミー』に通っていた1年目の時、新しい環境や周りに個性的な人が集まっていたこともあり、『向いてないかもしれない』と悩んだことがありました。学長に『辞めようと思うんです』と相談したら、『あと1年、真剣に役者をやってみたら?』と勧められたんです。それまでプロデューサーなどの勉強をしていたので、『どういうこと?! 役者ですか?』って驚いて……。でも、役者を1年間真剣にやってみたら、すっごく面白くなって夢中になってしまいました」

最後に大浦さんの夢を聞くと、「とにかく健康で、ずっとお芝居をやり続けられたらいいと思っています!」と元気よく語ってくれた。山田事務員役が話題を呼んだ大浦さんの注目度もドラマと同様に、舞いあがる!

(出典 news.nicovideo.jp)

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