【芸能】「芸能人飲み会」に参加したタレントが実名で激白。元セクシー女優も衝撃を受けた“ヤバいイベント”の実態

　元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半が経過したところで引退を決意し、現在は同人作品やセクシービデオの脚本など、あらゆる方面で活躍中。

◆現役タレントが目の当たりにした“芸能人飲み”とは

　ダウンタウンの松本人志氏の週刊誌報道から数ヶ月が経過。そして3月28日に初公判が行われた。注目度が高い話題のため、今後どのような方向に話が転んでも、世間の声は賛否両論を極めることだろう。

　今回の件について私なりの意見を述べるなら、時代の流れとともに「なるべくしてなった」。今は風の時代なんて呼ばれ、世の中の考え、物事の扱われ方などすべてに変化が起きつつあるからこそ、かつて雲隠れした問題がようやく浮き彫りとなったのだと考える。

　さて、今回の件がニュースに出たことで「芸能人の飲み会とはそんなに酷いものなのか」と、一般の人々は疑問を抱いたと思う。そこで今回は“芸能人飲み”に参加した経験のある現役タレントに話を聞きつつ、セクシー女優と芸能界の関係性をぶっちゃけていきたい。

◆業界内での飲み会は本気でエグかった！？

　今回芸能人飲みについて話を伺ったのは、現役タレントとして活躍する藍野りな（あいの-）さん。

　タレント歴3年目の彼女は、駆け出し時代に同業の友達から飲み会の誘いを受けたという。何事も人生は勉強だと思い、興味本位で参加したところ……。会場では異様な光景が繰り広げられていたようだ。

「飲み会と言いつつ、呼ばれた場所が飲食店じゃなくて港区のタワマン（タワーマンション）だったんですよ！　その件を聞いてなかったから、友達に建物の前まで連れて行かれて『エッ？』と驚きました。でも、『これがこの界隈の集まりでは普通だよ』と言われまして……。何も知らなかった私はそういうものなんだと割り切り、中に入ったんです」

　2人が部屋に到着すると有名な顔ぶれがずらり。ただし、その場にいたほぼ全員がテレビに映った通りのキャラクターではなく、タレントになりたての彼女は激しく困惑したという。

「めっちゃ硬派キャラの某Aさんがいて、とあるタレントさんと突如“おっ始め”ちゃったんです！　あとは超清楚系アイドルのBさんもいましたけど、清楚系とは程遠いレベルの下品さで言葉を失いました。ずっとシモ系の話題しか出さないし、一夜限りの相手を探すために参加したことを公言していましたよ」

　初参加で芸能人飲みの洗礼を受けた藍野さんは、身の危険を感じてわずか30分でリタイア。たった数十分の間にも数々のタレントが出入りし、「みんな“いつものメンバー”として会に参加している様子でした」と話した。

◆芸能人飲み会の“ヤバいイベント”

　この話だけでも十分強烈なのだが、藍野さんのトークは止まらない。彼女を誘った友達はなかなかの飲み会マスターで、あちこちの集まりに顔を出しては“いろいろな意味での交友”を広めていたそう。

　そのなかでも筆者が衝撃を受けたのは、アッチ系目的オンリーのグループLINEが存在する件だ。

「まぁつまり……“アッチ系”専門のグループがあるんですよ。メンバーは遊びたい人と、遊ばれたい人で構成されていて、基本的に遊ぶ側は芸能人。遊んでもらう側はタレントからアイドル、グラドル、セクシー女優など様々なラインナップです。メインはもちろんタレント同士ですが、一般の女の子もいるっちゃいるかな。少ないですけどね」

　メンバーの目的は、当然ながら一夜限りの関係。目的さえ合えば関係を継続……なんてパターンもあるそうだが、基本的に“人類皆兄弟”レベルらしい。

　人々の写真やプロフィールが常に飛び交い、誰と遊ぶかを事前に決めてから飲み会が行われるため、お金を払って遊ぶオトナのお店と変わらないようなものだ。

　ただ一番の違いは、金銭が一切発生しないこと。タクシー代のためにギャラ飲みへ参加する港区女子とは異なり、どの人もこの人も完全なる趣味でしかない。必ずしも芸能人同士の飲み会がエグいとは言えないが、現実を見せられた彼女は激しくショックを受けたという。

◆芸能人飲み会にハマるセクシー女優の特徴

　絶対に表には出せないシークレットな飲み会があれば、当然セクシー女優は声が掛かりやすい。芸能関係の知人・友人がいないとコミュニティにさえ入れないわけだけど、逆を言えばルートさえ手に入ればあとはもう簡単。いろいろな意味でもう、突っ走るだけだ。

　実際に芸能人の集まりへ顔を出す女優はそこそこいて、知名度はあまり関係ないように思う。もちろん全くの無名では介入が難しいものの、ある程度活動していれば名前も知られているため、肩書きだけに食いつく男性は意外にも多い。

　それに1人女優が参加すれば、同業者を1人、また1人……と紹介してくれる可能性が高い。たとえ軸となる人の知名度が高くなくとも、連れてきた友達がビッグネームなら界隈的には「ありがたい人物」として重宝される。こうして一部のセクシー女優は芸能人飲み会にずぶりと蟻地獄のようにハマっていくのだ。

　誰でも参加できる会とは違うので、参加者自身に価値があるかが問われるといっても過言ではない。実際に暴露系YouTuberとして活動したあの人のように、アテンダーのような存在も未だいるとか……いないとか……。

◆セクシー女優が被害に遭うケースはあるのか

　現時点ではセクシー女優が飲み会にて、芸能人の被害に遭った話は聞いたことがない。というか、「仮にトラブルが起きていたとしても、まだ浮き彫りになっていない」という言い方が正しい。閉ざされた楽園を愉しむ以上、何かしらのリスクはつきものである。

　特にセクシー女優の肩書きは悪い方向に利用されるケースが多々あり、一般常識が通用しない世界ではデメリットが大きい。もちろん有効的に使う方法もあれど、うっかり道を踏み外せば格好のエサ。公にしていないだけで、芸能人飲みに入り浸る女優のなかには危ない目に遭った人も確実にいるだろう。

　まぁアッチ系のイベントに行く時点で、セクシー業界の人間だろうが、大きな会場を一瞬で埋めるアイドルだろうが、絶対に被害に遭わないなんて言い切れない。みんなその点を十分理解した上で参加するからこそ、問題が世間に浮上しづらいのだろう。

◆「芸能人飲みは悪」というわけではない

　もちろん、タレント全員が今回聞いたようなエグい集まり方をしているわけじゃないし、そもそも会合に興味がない人だっている。私は芸能人飲み会の存在自体を否定したいのではない、という点は強く主張しておこう。

　ただ同じ女性として、どんな理由であれ肉体的・精神的な“食い物”にされることは、とても悲しいことだ。もちろん明らかにヤバそうなところへは寄らないのが一番なのだが、だからといって「被害を受けても仕方がない」なんて考えは、ちょっと違うと思う。

　恐らく今後も似たような事例で、様々なニュースが出てくると予想する。世間から外れた世界を完璧にクリーンにするのは不可能なものの、少しでもダークさが減れば業界の在り方も良い方向に変わると私は信じたい。

取材・文／たかなし亜妖

【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。