【芸能】早大卒「元大手芸能事務所のアイドル」が“2年目OLのリアルな支出入”をSNSで公開するワケ
Instagramで日々、投資・節約、資格取得など生活を充実させる情報を発信し続けられている、なかむらゆうさん。早稲田大学在学中にはアイドル活動をしていて、卒業後はウェブマーケの会社で組織開発のお仕事をしています。そんな彼女に楽しみながら”お金”について学ぶ方法、アイドル卒業後のキャリアについてお話を伺ってきました。
◆小学生の時から家計管理の雑誌を読んでいた
――毎月の支出などお金について発信するようになったきっかけを教えてください。
なかむらゆう(以下、なかむら)：昔からお金のやりくりに関心がありました。小学生の時から図書館とか書店で主婦が読むような家計管理の雑誌を読んでいました。大学生になるとアルバイトで自分で稼ぐお金、使えるお金が増えていく中で、お金の使い方で変わってくるなということを実感したことをきっかけに発信を始めた感じです。お金の投稿は同世代のフォロワーさんからも反応がよくて、定期的に発信しています。
――よくあるコメントなどお金の発信に対する周囲の人やフォロワーさんからの反応は？
なかむら：お金の管理ややりくりをどうやってやれば良いのかわからないという方が多いです。例えば、「収支をアプリで管理しているけど、もっとしっかりやりたくて、スプレッドシートやノーションなど何か使っていますか？」などです。他には、積立NISAも大学生や社会人一年目、二年目の人が関心を持っている人が増えていますね。最近は、新NISAなどお金に関することが頻繁にニュースになっているため、「気になっているけどどうやればいいかわからない」、「お金の勉強とかも何から手をつければ良いかわからない」という声を耳にします。そのため、私の発信が参考になっていると言ってもらうことはあります。
――ご家族もお金の管理をしっかりされており、おばあちゃんもポイ活をしているとのことですが、幼少期はどんな子でしたか？
なかむら：性格や好きなことは小さい時から変わっていなくて、小学生の時から何かノートに書いて情報をまとめることが好きでした。また、家族で毎年フリマに出ていて、自分の不要なモノは売り、新しい何かを買う機会がありました。そのため、お金への関心というかお金に触れ合う機会は小さい頃からあったと思います。親はお金の教育に特別熱心ではなかったのですが、私が勝手に勉強している子どもでした。
◆お互いの収支をパートナーと見せ合う
――大人になってお金に小さい頃から触れ合っていてよかったと思うことは？
なかむら：自分が将来家庭を持つみたいな時にすごく参考になるなというか、現実が見えるのはよかったと思います。私は、普段から親が管理しているエクセルの家計簿を見ていたため、今、住んでいる家を何円で買って、ローンがいくら残っているのかがわかっていました。車などの固定資産税、両親がどれくらいのお給料をもらっているか、私の学費がどれくらかなどもクリアに見えていたので有難いなと思っています。
――家計簿を子どもに見せる保護者の方は珍しいですよね。
なかむら：私としては、普通のことだったのですが、他の人に話すと意外に思われますね。私は、見ていて良かったなと思います。
――なかむらさんもご両親のようにきっちりお金をエクセルで管理されているんですか？
なかむら：今は、2人ぐらしなので、収支をスプレッドシートで共同編集に設定して管理しています。立替もスプレッドシートにメモしていますね。お互いの個人収支はアプリです。
――一緒に収支管理しているパートナーの反応は？
なかむら：収支管理をすることは彼もストレスにはなっていないようです。結婚前から彼も私と同じアプリで支出の管理をしていているので、お互いアプリの画面を見せ合っていました。パートナーの方が几帳面なのでありがたいですね。
◆お給料から生活費を除いて、残ったお金で運用
――今はどんな投資に興味がありますか？
なかむら：これから始まる新NISAです。どのように枠を使っていくかを考えています。新NISAの投稿もしたいので勉強にも力を入れています。私は、社会人二年目で使えるお金が多いわけではないので、お給料から生活費を抜いて、残りのお金の使い道に関して調べています。大学3年の終わりからつみたてNISAを満額で始めて、現時点で+351,831円(+29.32%)です。
――どのように正確な情報かを判断していますか？
なかむら：私の周りでは、YouTubeの広告から投資詐欺にあったなどフォロワーさんから相談されることもあります。私は、極端に儲かる上手い話はないと思っていています。プロで投資の神様とされている人でも利回り何%と大体決まっているので、「利回りで20%、30%、倍になります」と謳っているもの、「必ず儲かる」といった危険なワードは察知して避けるようにしています。また、自分のリスクの許容範囲の中で投資をしています。いきなり数十万円を突っ込んでということは私の判断基準ではやらず、もっと堅実に銀行に預けるよりはいいのかなというものを選択しています。30歳までに運用額3,000万円を目指して、新NISAでも月20万円を積み立てていく予定です。
◆アイドルは学生時代までと決めていた
――アイドルの経験は繋がっていますか？
なかむら：めちゃくちゃ生活全般に活きているなと感じています。アイドルは上の世代の人との関わりも多いですし、スピード感への対応にも活きていると思います。アイドル時代に突然、何かが変わるとか、突然何かに参加することが多かったです。そのため、今の会社でも、突然方針が変わる、始まるということがあっても、「そういうものだよね」と感じ、臨機応変に対応できていると思います。また、同世代でアイドルやっている時に応援してくださった方も一緒に社会人になっているので、元々の私を見て、お仕事を依頼してくださることもあり、ありがたいなと思いますね。
なかむら：元々、芸能活動は学生のうちと思っており、大学を卒業したら会社員というか丸の内OLになりたいと思っていたからです。結局、丸の内OLにはなってないですが（笑）学生の内に社会人になる前にやっておきたいことも色々あるなと思って、大学一年生のタイミングでやめました。
◆就活でアイドル活動の話は？
なかむら：アルバイト、留学、旅行です。アイドル時代は、とにかく予定が組めなかったので、規則正しい生活をしてみたいなということが大きかったですね。
ちょうどアイドルを辞めて3日後くらいに、大学一年生の時から入っている、早起きのコミュニティの方からインターンに誘ってもらって始めました。SNSの運用、ウェブマーケに携わるようになり、面白いなと感じました。また、コロナ禍になったタイミングでインスタで個人でも発信を始めて、自分でSNSを触るのも楽しいなというのもありました。そのため、SNSと副業が就活の軸でした。
――就活でもアイドルの話はしましたか？
なかむら：何を話すにしてもアイドル活動に行き着きました。原体験まで話す流れになると大体アイドル活動の話をしていていました。学業も好きだったので、二兎を追って二兎を得るための工夫を説明していました。
アイドル活動の経験を活かしながらインターンやアルバイトなど新しい挑戦をし、自分を知り、自分に合ったライフスタイルを築かれていることが印象的でした。また、家計簿をつけることは面倒で約6割の方が挫折するというデータもありますが、クレジットカードなど自動的に履歴が残るものを使っていくことから始めてみることも良いかもしれないですね。
なかむらゆう
小学3年生から大学1年生までスターダストプロモーションに所属し芸能活動を行う。2022年早稲田大学文化構想学部を卒業後、株式会社メンバーズにて学生向けのワークショップやビジネスコンテストの運営を担当。2022年3月10日には、『かわいいノートでがんばる作戦 高校生の勉強ノートの作り方 STUDY WITH ME』を学研プラスから出版。
【梶山悠莉彩】
大学時代よりアナウンサー活動を開始。Z世代向けの化粧品をはじめとした商品の企画に携わり、コメンテーターとして活動。現在は株式会社MEMEにて学校の集金業務を効率化するアプリの運営、子ども向け金融教育アプリの運営も行う。
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