【芸能】KAT-TUN時代にも雀荘に通っていたが「全然バレませんね」プロ雀士・田口淳之介(37)が麻雀を始めたのは「15歳ぐらいの時」だった
アイドルグループ「KAT-TUN」の元メンバーで、現在は芸能活動のほか、事業家としての一面を持つ田口淳之介さん(37)。昨年3月には「日本プロ麻雀協会」21期前期生プロテストに合格し、現在はプロ雀士としても活動している。実はアイドル時代から雀荘に通っていたという田口さんに麻雀との出会いから、目標であるMリーガーへの思いを聞いた。(全2回の1回目/続きを読む)
――田口さんは2022年3月にプロテストに合格しプロ雀士となりました。そもそも麻雀をやり始めたのはいつ頃だったんですか。
田口 15歳ぐらいの時です。今みたいにアプリなんていう時代じゃなく、パソコンの中に入ってる、コンピューターと対戦する麻雀ソフトをたまたまやってみたら、 難しくて。そこからスタートして、井出洋介先生の「東大式麻雀」を読んで勉強しだしたのがきっかけですね。そのあとは家族麻雀で、実際に囲んでやっていました。本格的に全自動雀卓で打ち始めたのが20歳ぐらい。雀荘に友達とセットでよく打ちに行ってました。
――雀荘で田口さんだってバレませんか。
田口 全然バレませんね。KAT-TUNで現役バリバリの時なんですけど、案外帽子しっかり被ったりとかしてたら気づかれることはなかったです。やっぱり雀荘に来る人って本当に麻雀好きな人で、あんまりテレビとか見ない人が多い。
自宅にも全自動雀卓があったんですが、雀荘が一番楽なんですよ。飲み物を取りに行ったりとかめんどくさい。雀荘なら呼べば、持ってきてくれるし、雀荘飯ってけっこう美味しいじゃないですか。
――同じ芸能人の方と打ったりとかはどうですか。
田口 そうですね。相手に迷惑かけたら嫌なんで名前は出せないですが打ってました。サイバーエージェントの藤田さん(藤田晋社長)は、僕が麻雀を打っているとツイッターで発信していたら、面識はなかったんですが、いきなりDMで「麻雀打たれるんですか? 一緒に打ちましょう」って誘ってもらいました。その時は藤田さんのご自宅で、滝沢和典プロ、鈴木たろうさんというMリーガーの方を呼んでいただいて、4人で打ちました。
そこから藤田さんが開催していた著名人による「オールスターリーグ」などに呼んでもらって、俳優さんやお笑い芸人さんなどとの付き合いも増えました。
――椿彩奈さんに麻雀のお話を聞いた際、田口さんのお名前も出ていたのですが、お知り合いになったのはそのあたりですか。
田口 同じぐらいのタイミングです。もともと共通の知り合いも多かったんですよ。麻雀プロになる際も椿さんに相談しました。椿さんは日本プロ麻雀協会で1期先輩にあたります。麻雀プロを目指すとき、5団体もあるのでどこがいいかなと思ってたんですが、椿さんから勧誘を受けました。Mリーグにルールが近いこともあって、協会に入っています。
ドラフトで電話がかかってこなくてがっかり
――やはり麻雀プロとして、目標はMリーガー?
田口 Mリーガーになりたいからプロになったので。2018年にMリーグが発足された際、ジャニーズJr.時代の先輩にあたる博報堂の小原裕貴さん経由で、赤坂ドリブンズ(博報堂DYメディアパートナーズがオーナー企業)のパブリックビューイングに行かせていただいたんです。
そのときのお客さんが鳴り物で応援していたり、チームのタオルを巻いている姿を見て「これは、スポーツ観戦じゃん」って感じて。そこからMリーグを意識はしました。もともと村上淳プロがMリーガーの中では一番の推しだったこともあって、今でもドリブンズを応援しています。
――6月30日にはMリーグのドラフトが行われました。高校球児はドラフト会議の際、もしかしたら自分が呼ばれるのではと緊張すると言いますが、田口さんはどうでしたか。
田口 しっかり構えてましたよ(笑)。もしかしたら電話がかかってくるかなと思ったんですけど、かかってこなくてがっかりしてました。でも、それはそうだよなと思いますね。
ただ新規チーム「BEAST Japanext」にドラフトで元乃木坂46の中田花奈さんが入ったので、夢があるなって思います。次の新規チームができる際にはお声がけがあるように、頑張って結果を残したいですね。
でも所属している日本プロ麻雀協会の雀王戦というリーグ戦では今、降格のボーダーにいてやばいです(苦笑)。もちろん麻雀は不確定情報ゲームなので、運の要素も少なからずあるんですけれど、それでも「こんなに勝てないもんなのか」「なんで俺、こんなに麻雀下手なんだろう」ってもどかしい気持ちもあります。それが今の実力ですし、そこは受け止めて頑張るしかない。
通り名は「倍満の貴公子」
――トッププロとの違いについて、ご自身でどう感じられますか?
田口 まだまだ2年目の新人なので、具体的にどこが違うかはわからない部分はあるんですが、とにかくトッププロの方は常に麻雀のことしか考えていない、本当に。
あと、牌譜(はいふ)がもう頭に入っている。僕の師匠である矢島亨プロは協会のトッププロなんですけれど、どこで誰が何を打ったか完璧に覚えている。しかも1人分じゃなく4人分覚えているんですよ。そんなの覚えきれないですもん、僕は。
――プロとして勝つのはもちろん、それ以外にも打ち方などで“魅せる”必要があります。そのあたりは意識していますか?
田口 僕はとにかく高打点派で、麻雀対局番組で倍満をたくさん出したことで「倍満の貴公子」という通り名もつきました。もともと魅せる麻雀をしたいタイプでもあるので、高打点を作るためにはどうプロセスを踏んだらいいのかは常に考えています。結局、高打点を取ることで勝利に近づくので、狙えるときはちゃんと高打点を狙いに行って、ダメなときはしっかり降りるよう心がけています。
「女性がすごく多い」麻雀をめぐる現在の環境
――Mリーグの登場で麻雀をめぐる環境も変わったと思いますが、そこは感じていますか。
田口 そうですね。Mリーグができたことで、メンタルスポーツという面に焦点が当たりましたし、実際に女性のファンも増えました。渋谷にある「麻雀オクタゴン」にゲストで入りますが、女性がすごく多い。20歳くらいの方から60代ぐらいのお姉さま方まで打っています。
新橋の「ベルバード」は初心者向けの雀荘になっていて、オフ会のようなたくさんのプロ雀士と打つ大会が開催されたときには毎回50人くらいが集まって、一緒に写真を撮ったりしています。なので、麻雀も一種のエンターテイメント化されてるなと思います。タバコをプカプカとふかして殺伐とした雰囲気というのは今はないですね。
――田口さんは麻雀以外にもポーカーにも積極的に取り組んでいますね。
田口 先日発表になったんですが、日本最大のポーカーイベント「ジャパンオープンポーカーツアー」の大会公式パートナーに就任しました。
ポーカーを本格的に始めたのは1年半前です。椿さんがポーカーの配信番組のMCをしているので「会場でポーカーをやってみたい」と相談したら、連れて行ってくれて。実際にトランプやチップを持ってプレーをしたときにめちゃくちゃ面白かったんです。ルール的にも、麻雀と似ているメンタルスポーツなので、すぐにハマって。それからは毎日のように麻雀とポーカーをずっとやっています。
――ポーカーはブラフも必要ですし、役者経験で磨いた演技力が使えそうですね。
田口 いやあ、プロポーカープレイヤーのななちゃらと同卓したときに、俺を見て笑ってるので「なんで笑ってんの?」って言ったら、ポーカーではプレイ中の癖をテルというんですけど「テルがめちゃくちゃ出てるんだもん」と言われて。もろに癖が出ていたみたいです。だから、なるべく大きいトーナメントでは癖が出ないようにしたいなとは思っています。
田口 ポーカーについては、熱狂的なムーブメントが来ていると思います。先日、田村淳さんのYouTubeにお邪魔させていただいたんですけれども、田村さんの事務所にもポーカーテーブルが置いてありました。
僕のファン向けの麻雀教室でもこの間、ポーカー教室をやったら凄く楽しんでいただけたので、今後は麻雀だけでなくポーカーの普及活動も担っていけたらいいなと思っています。(#2に続く)
〈〈ジャニーズ性加害には「ノーコメント」〉元KAT-TUN・田口淳之介(37)が振り返る、ジャニーズ時代の自分と今の違い「ファンの数はもちろん減りました」〉へ続く
(徳重 龍徳)
<このニュースへのネットの反応>