【あまちゃん】若き春子の「聖子ちゃんカット」が“時代遅れ”宣告された深い意味

【あまちゃん】若き春子の「聖子ちゃんカット」が“時代遅れ”宣告された深い意味

【あまちゃん】若き春子の「聖子ちゃんカット」が“時代遅れ”宣告された深い意味

 2013年上半期のNHK朝ドラあまちゃん」第92話が7月18日再放送され、主人公・天野アキ(能年玲奈=現・のん=)の母・春子(小泉今日子)がアイドルを目指していた若かりし頃を語る場面があった。

 正月に北三陸に帰郷したアキは、所属する芸能事務所オフィスハートフル」の社長・太巻こと荒巻太一(古田新太)に「ママがよろしくと言ってた」と話したことを告げる。さらに荒巻がそれを聞いてビックリしていたと明かすアキに、春子は「ビックリするわな、そりゃね」と、意味深な笑顔を見せる。

 アキが、2人がどんな関係だったのか尋ねたところ、春子は「喫茶店の客とウエイトレス」と明かし、「いろいろ相談に乗ってもらってたの」と、当時を回想する。

「ここでシーン1985年昭和60年)に。有村架純が扮する若き日の春子がバイトする喫茶店の店主・甲斐(松尾スズキ)に荒巻を紹介された春子は、荒巻に自身の歌が入ったデモテープを渡します。プロフィールがまだないという春子に荒巻は、今度写真を撮ってあげると言ったところで、荒巻が、春子の髪型について何か言おうとする。と、春子は『聖子ちゃんカットです』とニコリ。ところが荒巻は『でもね、もう聖子ちゃんもそんな髪型してないよ』と言い渡すのです。この後、シーンが切り替わりますが、荒巻は恐らく『その古臭い髪型何とかしろ』と言いたかったところなんでしょう。ちなみにこの場面で喫茶店BGMとして流れていたのは松田聖子の85年1月30日発売のシングル『天使のウィンク』。店内にレコードジャケットが飾られていましたが、そこでの聖子ちゃんはいわゆる聖子ちゃんカットではなくショートカットでしたね」(テレビライター

 松田聖子が“聖子ちゃんカット”と呼ばれて大流行した髪型だった時期は意外に短い。シングルレコードジャケットで言えば、80年4月1日発売のデビューシングル「裸足の季節」から、81年10月7日発売の7thシングル風立ちぬ」までが、聖子ちゃんカットの時期だ。

 アイドルライターが解説する。

「時期により異なりますが、聖子ちゃんカットの長さは肩にかかるかかからないか程度で、サイドがフワッと膨らんでいたのが特徴。ただ、聖子ちゃん本人は『風立ちぬ』の頃から髪を切りたがっていたのだとか。事務所に止められていたそうですが、82年1月に発売される8thシングル『赤いスイートピー』に合わせ、81年の末に独断で髪を切ってしまったというエピソードが残っています」

 以来、松田は“聖子ちゃんカット”にきっぱりと別れを告げ、結婚する85年6月まではショートカット。時折ウイッグを着けて変化させることもあった。活動再開した87年以降は大人の女性っぽいヘアスタイルに変わっていくが、2021年デビュー記念日である4月1日に配信された楽曲「青い珊瑚礁~Blue Lagoon~」のMVにて、およそ40年ぶりの“聖子ちゃんカット”を披露して話題になったことも。

 さて、そんな聖子ちゃんカットがすでに過去の髪型となりつつあった85年、荒巻に指摘された春子は「じぇ!」と驚きの表情に。

アイドルを目指していた春子ですが、アイドルの髪型事情には疎かったようですね。このあたりは“田舎の子”という設定だからなのでしょうか(笑)」(前出・テレビライター

 さてこの後、春子は髪型を変えたのかどうか。今後の注目ポイントと言えそうだ。

(石見剣)

OIF (5)
アサジョ

(出典 news.nicovideo.jp)

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