【芸能】桜田ひより「二十歳になって制服を着て撮影することが多くなった」学園モノの撮影事情

【芸能】桜田ひより「二十歳になって制服を着て撮影することが多くなった」学園モノの撮影事情

【芸能】桜田ひより「二十歳になって制服を着て撮影することが多くなった」学園モノの撮影事情

 幼少期より芸能界で活動し、昨年12月に二十歳を迎えた俳優・桜田ひより。昨年だけで、映画『おそ松さん』、大きな話題を集めた『silent』を含めたドラマ5作品へ出演し、今年も主演を務めたドラマ『沼る。港区女子高生』が放送されるなど、引っ張りだこだ。そんな桜田が、中国アニメ吹き替えを担当した『雄獅少年/ライオン少年』が公開中。

 中国の伝統芸能である獅子舞を題材に、少年チュンが、自分と同じ名前の少女チュンに出会ったことから獅子舞と出会い成長していく姿を描く本作で、キーパーソンとなる少女チュンの声を演じた桜田に取材した。アフレコ挑戦の感想を聞くとともに、二十歳になっての役柄を訊ねると、「制服の役が増えた」と意外な答えが返ってきた。

◆吹替え初挑戦で実力派声優たちと共演

――『薄暮』(2019)以来の劇場アニメのお仕事ですね。お話があったときの率直な感想を教えてください。

桜田ひより(以下、桜田):今回は完成しているアニメ映像に声を入れる作業で、それは初めてだったので、すごく不思議な気持ちでした。中国ならではの楽器を使った音楽や、映像美に胸を打たれましたし、大迫力のシーンがいくつもあって、そこに日本の声優の方が声を入れていくんだとワクワクしました。

――お話にあった通り、主人公チュン役の花江夏樹さんをはじめ、山口勝平さんや山寺宏一さんなど錚々たる声優さんの中に入ってのお仕事でした。プレッシャーは?

桜田:すごくありました。最初に周りの方のお名前を聞いたときは、「本当にこのなかに私がいていいのかな」という気持ちになりました。アフレコの最中も監督に何度も「大丈夫でしたか?」と確認したり、自分でも一度聞いてみたりして、いろいろ試行錯誤しながら進めていきました。少女チュンは、強さの中に可愛らしさのある女の子です。年相応なところがありつつ、主人公チュンが心を動かされる、女性でも男性でも尊敬できる素敵な女性を表現しなきゃと心がけました。

コメディ要素もあるのが見どころ

――本編のなかで特に好きなシーンはありますか?

桜田:私が出てくる箇所は真剣な話をしているシーンが多いんです。その部分ももちろん好きですが、それ以外のところの主人公チュンたちのコメディシーンもすごく好きです。この作品はバトルや友情の物語に、コメディ要素があるからこそ、すごく引き寄せられるので、見どころだと思います。デコボコ少年たちもですが、彼らを導く師匠もデコボコ感があって楽しいです。

◆二十歳を迎えて、制服役が増えた!?

――桜田さんは昨年二十歳になりました。役柄も変わってきていると思います。

桜田:制服を着て撮影することが多くなりました。

――え? 二十歳になって逆に?

桜田:中学生高校生って撮影に参加できる時間が決まっているので、学園モノを撮影するのって、どうしても二十歳とか、高校生を卒業した俳優さんが演じて撮ることが多いんです。だから逆にこれから制服を着る機会がもっとありそうかなって。

――それは面白いですね。桜田さんは役柄としてもこれまでいわゆるザ・青春という役よりはちょっとクセのある役も多かったですし。

桜田:そうなんです。これまで学園モノというより家族モノの作品が多かった気がします。ここにきて青春を味わっている感覚です。

◆周りからの評価は気にしない

――ところで、「日刊SPA!」はサイトのテーマのひとつに“ホンネ”を挙げているのですが、桜田さんは“ホンネ”と聞いて何が浮かびますか?

桜田:自分自身のホンネといより、役のホンネが浮かびます。役に入っている時間や役に向かっている時間のほうが多い職業なので。今回も、少女チュンちゃんは、本当は何を考えているんだろうと彼女の本音を掘り下げる作業をずっとしていました。今聞かれてみて、改めて、私って自分自身と向き合う時間ってないなと思いました。

――ひとつの役が終わった瞬間に、自分自身に戻る時間をあえて作るといったことはされていますか?

桜田:それもないです。わたし、自分のことをすごく好きかと言われたら、そうではないです。自分ではない別の何かに没頭して向き合っていられるから、この職業を続けられているのかもしれません。出来上がったものを見て、満足の結果で終わることはないんですけどね。でも後悔が残る職業だとも思っていますし、その時の自分自身が100%で挑んだものだから、また次に臨むだけかなと。

◆大迫力の作品を映画館で観てほしい

――最近ではドラマsilent』の役がとても好評でした。

桜田:すごく有難いですし、嬉しい気持ちにはなりますが、そうした声に自分が左右されることってあまりないなと思います。自分はやるべきことをやらせていただいただけ。注目される作品に出させていただいたことは嬉しいです。

――ありがとうございます。最後に公開中の本作にひと言お願いします。

桜田:特に獅子舞のシーンは圧巻で大迫力なので、やっぱり映画館で観てほしいです。視覚的にもですが、音楽でも楽しめます。ぜひ主人公チュンが成長していく姿を見守ってください。

<取材・文・撮影/望月ふみ ヘアメイク/菅井彩佳 スタイリスト/前田涼子>

【望月ふみ】
ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異 Twitter@mochi_fumi

OIF

(出典 news.nicovideo.jp)

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