入学式まで2日なのに届かない制服… レンタル用準備する高校も

入学式まで2日なのに届かない制服… レンタル用準備する高校も

入学式まで2日なのに届かない制服… レンタル用準備する高校も

1 蚤の市 ★ :2023/04/05(水) 09:14:55.24

 ウクライナ危機などによる原材料不足を受け、学生服の生産が逼迫ひっぱくする中、昨年春、中学や高校の新入生の制服が届かないトラブルが相次いだ東京・多摩地域で、今年も一部の学校で入学式までに制服が確保できるか綱渡りの状態となっていることが分かった。都内の多くの公立高と中学の入学式は7日にある。販売業者は「早い段階から対策を講じてきたが、やはりぎりぎり」と焦りを募らせる。(昆野夏子)
◆ウクライナ侵攻の余波で遅れ
 「2日深夜の時点で、あと1500人分くらい残っている」。衣料品販売「ムサシノ商店」(武蔵野市)の担当者は3日、新入生の学生服の発送が想定よりずれ込んでいる状況を明かした。
 同社では昨年、学生服メーカーからの納品が大幅に遅れた。人員を増やして仕立てや配送の作業に徹夜で取りかかったが、注文を受けた約3万人分のうち、約100人分は入学式までに届けられなかった。
 それを教訓に、今年は採寸の時期を早めるよう各学校に呼びかけるなど準備を進めてきたが、ロシアのウクライナ侵攻などで主原料のポリエステルの調達が難航した。学生服メーカーへの生地の納品が遅延し、製造や販売会社への納品にも遅れが生じたという。
 同社は、休日返上で作業にあたっている。担当者は「まだ届かない商品もあるがめどは立っており、アクシデントがない限り間に合う」と説明している。
 大手学生服メーカーの関係者によると、原材料不足だけでなく、性別を問わないデザインの制服導入が進み、モデルチェンジする学校が増えたことも製造の遅れに拍車をかけた。「多種類少ロット化が進み、需要も計算しづらかった」
◆生徒の母親「信じたいが不安」
 一方、都教育委員会は2月中旬、都立高などに「制服が間に合わない生徒がいる場合の措置」について通知を出し「入学式は中学校の制服や、私服でも良い」「卒業生や同窓会から制服のレンタルを」など柔軟に対応するよう求めた。都立福生高(福生市)の教員は「新入生の数人は、到着がぎりぎりになりそうだと聞いている。万一、届かなかったときに備え、卒業生に頼んで制服を借りて準備している」と話した。
 長男の都立高入学式を控える八王子市の主婦(51)は「販売店に問い合わせたら配送が入学式前日になると言われた。頑張ってくれているのは分かるので信じたいが、一生に一度の晴れの舞台に間に合わなかったらと思うと不安」と複雑な心境を明かした。

東京新聞 2023年4月5日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/242128?rct=t_news

続きを読む

続きを見る(外部サイト)

話題カテゴリの最新記事