ロボットアニメ「PLUTO」の映像化 !

ロボットアニメ「PLUTO」の映像化 !

ロボットアニメ「PLUTO」の映像化 !

漫画『PLUTO』手塚治虫&浦沢直樹
ロボット社会を描く

 手塚治虫さん(「塚」は旧字体)原作、浦沢直樹さん作画の漫画『PLUTO』がアニメ化されます。同作は2023年Netflixでの独占配信を予定しており、発表に併せてPVとロゴが公開されました。

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 『PLUTO』は、『鉄腕アトム』のエピソード「地上最大のロボット」を原案とし、2003年から2009年にかけて『ビッグコミックオリジナル』(小学館)で連載された作品。人間とロボットが共存する近未来を舞台に、世界で最も優秀なロボットが次々と襲撃される事件を描いた同作は、2005年に第9回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した他、2011年フランスで開催された「アングレーム国際漫画フェスティバル」ではインタージェネレーション賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得ました。

 公開されたPVは、主人公であるユーロポールロボット刑事ゲジヒトが怪事件の捜査を進める中で何者かの襲撃を受け、さらなる脅威と遭遇する姿を映した緊迫感にあふれたもの。映像の後半ではゲジヒトが追う事件と関わりのあるロボットアトムや、アトムの妹であるウランも登場します。

 PVに登場したメインキャラクターを演じるキャストも発表され、ダニエル・クレイグ吹き替えを担当している藤真秀さんがゲジヒト役で出演。アニメSHAMAN KING」の麻倉葉役などで知られる日笠陽子さんがアトム役、「マクロスΔ」でフレイア・ヴィオンを演じた鈴木みのりさんがウラン役を務めます。

 制作プロデュースを担当するのは、劇場アニメこの世界の片隅に」を手掛けたジェンコで、アニメーション制作はスタジオM2が担当。ジェンコの代表を務める真木太郎さんと、スタジオM2の代表である丸山正雄さんがエグゼクティブプロデューサーとして制作に携わります。

 原案となった「地上最大のロボット」に心を揺さぶられたという浦沢さんはアニメ化を受け、「新たな『心の作品』の誕生に心躍っています。今こそ手塚治虫さんのメッセージが世界中に届きますように」とコメント。『PLUTO』にプロデューサーとして携わった長崎尚志さんは、「手塚哲学を受け継ぎ、ただ反戦を訴えるのではなく、そこには痛みがともなうこと……それでも平和しかないということを世に問いたい作品」と、同作に込められた思いを明かしています。

 2017年にもジェンコのロゴが記載されたポスターとともに、アニメ化の話題が伝えられていた『PLUTO』。手塚眞さんは、「いつかこれは映像にされるべき」と考えていたそうで、「新しい浦沢アニメであると同時に、新しい手塚アニメ」「アニメの進化形をどのように見せてくれるか、とても楽しみ」とアニメ化に大きな期待を寄せています。

浦沢直樹さんコメント

 60年前の発表以来、その言いようのない切なさに私の心が揺さぶられたように、多くの人の「心の漫画」となった「鉄腕アトム」の挿話「地上最大のロボット」。この作品のリメイクがいかに難事業かを身をもって知る私は、今回のアニメ化に挑むスタッフの皆さんの勇気に心から拍手を送るとともに、新たな「心の作品」の誕生に心躍っています。今こそ手塚治虫さんのメッセージが世界中に届きますように。

●長崎尚志さんコメント

 60年前、『PLUTO』の原作「地上最大のロボット」が誕生した。最強の戦闘能力を持つロボット達が競う物語だったが、これまでのアトムにはこの手の対戦形式の作品はなく、当時の少年達は熱狂した。アトムファンというより「地上最大のロボットファンの誕生だ。その渦中にいた私は、この作品が単に誰が強いかを描いた作品ではなく、もっと深い何かを伝えたいのではないか、と感じていた。そして『PLUTO』に挑んだ時、答えが出た。手塚治虫預言者だったのだ。現代、我々が直面している戦争とは、東西の文化や考え方の違いを理解し、尊重しなかった結果である。『PLUTO』はその手塚哲学を受け継ぎ、ただ反戦を訴えるのではなく、そこには痛みがともなうこと……それでも平和しかないということを世に問いたい作品なのだ。

手塚眞さんコメント

 ついに、やっと、『PLUTO』がアニメになる。いつかこれは映像にされるべきだと思っていた。何度も企画が立ち上がりまた消えていったのは、その内容の難易度の故だ。確かにハードルが高い。しかしだからこそ挑戦のしがいがある本物中の「本物」だ。そしてこれは新しい浦沢アニメであると同時に、新しい手塚アニメでもある。アニメの進化形をどのように見せてくれるか、とても楽しみだ。

アニメ「PLUTO」は2023年にNetflixで独占配信

(出典 news.nicovideo.jp)

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