働けるけど働かない「15~39歳」全国で75万人…若年無業者、驚きの言い訳

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働けるけど働かない「15~39歳」全国で75万人…若年無業者、驚きの言い訳

終わりが見えないコロナ禍、少子高齢化、物価高……暗い話題ばかりがあふれるなか、明るい未来を思い描いている若者がいれば、学校にも行かず働きもしない若者もいます。みていきましょう。

日本の若者に聞いた…40歳になったとき、どのようになっていると思いますか?

――自分の将来は明るいですか?

そう聞かれたら、何と答えるでしょうか? 内閣府が13歳以上29歳以下の若本を対象に実施した『令和元年度子供・若者の意識に関する調査』によると、希望がある(「希望がある」「どちらかといえば希望がある」の合計)が59.3%、希望がない(「どちらかといえば希望がない」「希望がない」の合計)が40.7%。若者の6割が多かれ少なかれ希望を抱いている……それが、いまどきの日本の実情です。

また「あなたが 40歳くらいになったとき、どのようになっていると思いますか?」という具体的な問いに対して、11の項目から「そう思う」から「そう思わない」で選択式で聞いていますが、そのなかで最もそう思う(「そう思う」「どちらかといえばそう思う」の合計)が最も多いのが、「親を大切にしている」で67.4%。「幸せになっている」が62.1%、「結婚している」が57.5%と続きます。

一方で、そう思わない(「どちらかといえばそう思わない」「思わない」の合計)が最も多かったのが、「外国に住んでいる」で82.0%。「有名になっている」80.0%、「世界で活躍している」77.9%と続きます。

日常的な満足は得られているだろうと考えられる一方で、外向的な行動が必要なことに対しては消極的な人が多いことが伺えます。これは若者の傾向、というよりも、日本人の傾向と考えたほうがしっくりくるかもしれません。

【あなたが 40 歳くらいになったとき、どのようになっていると思いますか?】

・親を大切にしている:67.4%

・幸せになっている:62.1%

・結婚している:57.5%

・子供を大切にしている:56.0%

・自由にのんびり暮らしている:52.5%

・出世している:38.3%

・多くの人の役に立っている:38.2%

・お金持ちになっている:34.8%

・世界で活躍している:22.1%

・有名になっている:20.1%

・外国に住んでいる:18.0%

出所:内閣府令和元年度子供・若者の意識に関する調査』より

ただ若者の6割が希望を抱き、明るい将来を思い描いていると、胸を撫でおろすか、若者の4割が希望を抱けないことに危機感を覚えるか、人によって評価が分かれるところでしょうか。

15~39歳の若年無業者、75万人…ひきこもりの3分の1が30代以下

将来に希望をいだけない。きっかけはそんな理由だった人もいるかもしれません。内閣府が発表した『令和4年版子供・若者白書』によると、15~39歳の若年無業者の数は、2021年で75万人。15~39歳人口に占める割合は2.3%でした。

2020年コロナ禍で厳しい行動制限もあったこともあり、その数は87万人と過去最高に達し、15~39歳人口の2.7%を占めていました。それに比べると、行動制限が緩やかになったからか、数値は改善しています。

就職希望でありながら、求職活動をしていない理由として、病気や怪我、勉強のためのほか、「知識や能力に自信がない」「(仕事を)探したが見つからない」「希望する仕事がありそうにない」など、働いて収入を得ている人からすると少々驚きの理由があげられています。ただ当事者でなければ理解されない理由に、この問題の根深さが秘められています。

また若者無業者とともに語られることの多い「ひきこもり」ですが、東京都江戸川区が大規模なひきこもりの実態調査を行っています。

江戸川区の人口はおよそ70万人。ひきこもり江戸川区の定義では、仕事や学校等に行かず、家族以外の人との交流をほとんどしない人)とされたのは、7,919人で15歳未満の不登校の児童・生徒も合わせると9,096人ものひきこもりがいることが分かりました。

年齢別でみてみると、40代が最も多く17.1%、続いて50代が16.6%。また30代以下が36.2%と、ひきこもりの3人に1人は若年層であることが分かります

またひきこもりの期間で最も多いのが「1年~3年未満」で28.7%。続いて「10年以上」という長期間のひきこもりが25.7%を占めています。

調査ではひきこもりの当事者が求めるものについても聞いています。それによると「何もない、今のままで良い」が32%と最も多い一方で、「就労に向けた準備、アルバイトや働き場所の紹介」が21%、「短時間(15分から)でも働ける職場」が18%と、現状を打破しようとする人も多いことが伺えます。

しかし「何も必要ない、今のままでよい」と回答している人たちへの支援も課題だとしています。どのように支援と繋がり、そして継続していくのか。社会全体で考えていくべき問題だといえるでしょう。

(※写真はイメージです/PIXTA)

(出典 news.nicovideo.jp)

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