ダイバーが水槽掃除をしていると、1歳のアザラシが接近!

ダイバーが水槽掃除をしていると、1歳のアザラシが接近!

ダイバーが水槽掃除をしていると、1歳のアザラシが接近!


アザラシ海遊館》》》人懐っこい!

 お掃除をしているダイバーさんに近づいてくるアザラシの動画がTwitterに公開されました。動画は6月2日時点で158万回再生、2万6000件のリツイートと11万件のいいねを獲得し、話題となっています。

【画像】前足を絡めるアザラシ

 動画が撮影されたのは、世界最大級の水族館である「海遊館」(大阪府大阪市)内の「北極圏」水槽。水槽の清掃をするダイバーさんに近寄ってくるのは、国内初の人工哺育で話題になったワモンアザラシの「ミゾレ」ちゃんです。

 ミゾレちゃんはダイバーさんが気になるのか、掃除する手に顔を近づけてきます。かまってほしいのか、その道具に興味があるのか分かりませんが、ダイバーさんは掃除中のため手を止められません。しかしミゾレちゃんに諦める様子はなく、ダイバーさんの腕に前足を絡めていきます。とても掃除がしにくそうですが、何とか仕事を続けるダイバーさんはさすがプロです……!

 ミゾレちゃんの好奇心はおさまらないのか、その後「かみつき」を発動。ダイバーさんの軍手をパクッとくわえました。ダイバーさんは磨いていた場所から手を離して、ミゾレちゃんの頭を軍手がかめない位置へ移動させています。

 その後も顔を近づけたり、軍手をついばんだりとアプローチを続けるミゾレちゃんでしたが、ダイバーさんは優しくかわしつつ、懸命に掃除を続けるのでした。

 投稿のリプ欄には「懐いてますね」「腕をギュッてする手が可愛すぎ」など、ミゾレちゃんの行動への声が寄せられました。

 今回動画を投稿した「ガッチリカ」さんはアザラシが大好きだそうで、Twitterアザラシの写真や動画、自作のイラストを公開しています。自作のイラストを使ったグッズLINEスタンプも販売中です。

 ミゾレちゃんの行動の理由は何なのでしょうか? 編集部は「海遊館」の担当者に話を聞きました。

――ミゾレちゃんのプロフィールを教えてください

 担当者:2021年4月1日まれの男の子で、海遊館では初めて繁殖した個体です。出生直後に体調不良となり、ケアのために飼育員が親代わりとなって完全人工哺育で育てました。そのため、一般的に警戒心が強い性格とされるワモンアザラシですが、ミゾレは人に対する警戒心が比較的少ないです。現在は母親のアラレ(推定17歳)、血縁関係のない女の子のユキ(推定14歳)と「北極圏」水槽で暮らしています。

――お掃除ダイバーさんを邪魔する理由は何でしょうか

 担当者:ワモンアザラシの成熟年齢は5~7歳ですが、ミゾレは現在1歳と子どもなため、好奇心が旺盛です。ダイバー自身やダイバーの掃除道具、軍手が気になり近づいてきているのではないかと思います。

――お掃除ダイバーさんの邪魔は毎回するのでしょうか、またダイバーさんはどう考えているのでしょうか

 担当者:ミゾレの気分次第なので近づいてこないこともあります。水中での作業は危険を伴うこともあり、ダイバーもミゾレも危険がないよう気遣いながら作業する必要があるため、大変です。

――アザラシのかむという行為は何か理由があるんでしょうか、またかまれた際の痛みなどはあるのでしょうか

 担当者:軍手や胴長靴の道具、もしくはその素材に興味を示した等が考えられます。甘がみなので痛みはそれほどありませんが、エスカレートするとかむ力が強くなり、かむものによってはミゾレ自身がケガしてしまう可能性もあります。なんとかかむ行動をやめてもらえるよう、トレーニングの方法を考えているところです。

――ほかのアザラシで、ミゾレちゃんと同じような行為をする個体はいるのでしょうか

 担当者:ワモンアザラシは一般的に警戒心の強い性格とされており、アラレとユキもこれに該当します。そのため、ワモンアザラシでこの行動をするのはミゾレのみです。

――ミゾレちゃんの行動が話題になった感想を教えてください

 担当者:ミゾレの人工哺育は何日も24時間つきっきりで、肉体的にも精神的にも過酷な期間でしたが、SNSなどで皆さまからあたたかい言葉をいただいたことが大変励みになりました。今回の皆さまのコメントについてもうれしく思っております。このことをきっかけに、ミゾレだけでなく海遊館ワモンアザラシ、自然で暮らすワモンアザラシのことに興味を持っていただけるとうれしいです。

(了)

 ミゾレちゃんは完全人工哺育によって育てられたため、警戒心なくダイバーさんにも近づいていくようです。最近は、掃除担当の飼育員さんが着ている「胴長靴」を甘がみしながら高速回転する、という驚きの新技まで披露したミゾレちゃん。海遊館はミゾレちゃんやダイバーさん、飼育員さんの思わぬ事故につながらないよう、トレーニングを検討しているとのことです。

 海遊館は、TwitterInstagramYouTubeチャンネル「大阪・海遊館 Osaka Aquarium Kaiyukan」に海の生物の写真や映像を公開中。公式Webサイトにはイベントの情報なども掲載されています。

画像提供:ガッチリカ(@GacchiRika)さん

(取材協力:海遊館

近づくのをやめないミゾレちゃん

(出典 news.nicovideo.jp)

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