なぜ4月1日に誕生した子どもは早生まれ?

なぜ4月1日に誕生した子どもは早生まれ?

なぜ4月1日に誕生した子どもは早生まれ?

👉満年齢に対して言います。 
つまり、1月1日~4月1日に生まれた人は、小学校に入学する年齢が数え年で1歳早く、入学当年に迎える満年齢で言っても1歳早いため、早生まれと言うのです。
🤔どうして4月1日と2日で学年が違うの?
同じ年の4月に生まれても、1日生まれは先輩、2日以降なら後輩になってしまうのはなぜでしょう?
 この謎は法律上の年齢の数え方に起因します。
■就学について
まず、「学校教育法(第22条1項)」によって、「満6才に達した日の翌日以降における最初の学年の初めから」就学することになっています。
分かりやすく言うと、「最初の学年の初め」とは4月1日のことなので、満6歳になって初めて迎える4月1日に入学してください、ということです。例をあげると……
満6歳に達する日が3月31日の人 → 翌日の4月1日に就学する【 早生まれ 】
満6歳に達する日が4月1日の人 → 翌年の4月1日に就学する【 遅生まれ 】
これだけみると、4月1日生まれは早生まれに含まれないようにみえますが、満6歳というのがクセモノです。
■満年齢について
ここでカギを握るのが満年齢のカウントのしかたで、通常の誕生日感覚とは違います。
「年齢計算ニ関スル法律(第1項)」により「年齢は出生の日より之を起算す」と規定されており、生まれた日を起算日として1年は起算日に相当する日の前日で満了することになっています。
なんともわかりにくい表現なので、わかりやすく説明すると……
2000年4月1日生まれの人は、毎年3月31日に満年齢で1つ歳をとる
→ 2006年3月31日に満6歳に達するので、翌日の2006年4月1日に就学 
【 早生まれ 】
2000年4月2日生まれの人は、毎年4月1日に満年齢で1つ歳をとる
→ 2006年4月1日に満6歳に達するので、翌年の2007年4月1日に就学 
【 遅生まれ 】
つまり、法律上の満年齢は誕生日の前日でカウントするため、4月1日生まれは3月31日に満6歳となり、翌日から就学することになるのです。
👉早生まれのメリット
同じ学年の中で誕生日が遅いので、少しでも若くいられる。
昭和40年、50年、60年…‥、1960年、1970年……など10年くくりで0年の早生まれは、同級生よりも年代のくくりが若いので嬉しい。
(例えば、同級生のほとんどが39年の遅生まれで30年代なのに、40年の早生まれは40年代生まれとなる)
👉早生まれが不利だと感じること
幼少期において、体格・体力・学力に差が出やすい。
早い時期にその格差に劣等感を感じてしまうと、その後に影響する可能性もある。
高校3年のとき、すでに運転免許を取得している友人が羨ましかった。
児童手当の支給開始は生まれた月か翌月なのに、受給終了は年齢に達した日の年度末なので、総額が少なくなる。
定年が誕生日ではなく年度末の場合、退職してから年金の受給までの日数が遅生まれのひとに比べて遅い。
特に損得を感じない方も大勢おり、一概にどうだと言えることではありませんが、早生まれと遅生まれの格差については、様々な研究が進められています。

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