ウクライナ外相、停戦実現へ中国に仲介要請
2022年3月2日 0:08
【北京=羽田野主】中国国営中央テレビ(CCTV)によると、王毅(ワン・イー)国務委員兼外相は1日、ウクライナのクレバ外相の電話を受けて協議した。クレバ外相はロシアの侵攻を止めるために中国に停戦の仲介役への期待を表明した。王氏は明言を避けた。
クレバ外相は「ウクライナは中国との意思疎通を強化し、中国が停戦実現のために仲裁してくれると期待している」と表明した。
ロシアとの停戦交渉は「順調でないにもかかわらず、冷静さを保ち、引き続き交渉を進めることを望んでいる」と明かした。戦争の終結が最優先の任務だと強調した。
王氏は「ウクライナとロシアが交渉を通じて問題解決の方法を見つけるように呼びかけている」と応じたものの、仲介役を担うかどうかは言及しなかった。ロシア側とも調整が必要なためとみられる。
王氏は「地域の安全は軍事を拡大して実現してはならないと考えている」とも話した。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN01EKZ0R00C22A3000000/