童謡「かごめかごめ」『後ろの正面』に秘められた思わず背筋が凍るような怖い意味
童謡「かごめかごめ」『後ろの正面』に秘められた思わず背筋が凍るような怖い意味
- >0\n"” title=”NO.10168874へ返信”>NO.10168874 2022/02/04 17:13
童謡「かごめかごめ」の歌詞「後ろの正面」に秘められた怖い意味
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■『かごめかごめ』の歌詞にまつわる怖い都市伝説
『かごめかごめ』も、子どもの遊びに登場する有名な歌でありながら、不気味な説がいくつもあるのです。
かごめかごめは、鬼役の子供が目隠しをしたり目を覆ったりして輪の中心にしゃがみ、その周りを子供たちが手をつないで回るという遊びです。
そうした遊びの形や歌詞の内容から、囚われの身となった人が、自身の身の上を愁いているといった解説や、口減らし、嫁と姑にまつわる怖い話など、諸説あります。
『かごめかごめ』の意味を解説する記事が数多く存在していることからも、童謡と都市伝説の関係に関心が高いことがうかがえます。
子供の遊びという平和な雰囲気と、その裏に隠された恐ろしい真実。
そのミスマッチさが、人々の好奇心をくすぐり続けるのでしょう。
■童謡『かごめかごめ』の歌詞に登場する「かごめ」の意味
『かごめかごめ』の解釈を進めるにあたって、まず注目したいのが「かごめ」という歌詞。
これが何を意味するかによって、歌の持つ意味が変わってきます。
1つ目の説は、妊婦を意味するというもの。
歌詞に登場する「かご」は籠のことで、これが胎盤を意味しているという解釈です。
さらに「かごのなかのとり」は、籠の中の鳥。
つまり、胎盤の中にいるものを意味しますから、胎児。
胎児を宿した女性なので、妊婦というわけですね。
2つ目の説は、「かごめ」は「籠女」であり、遊女を意味しているという説。
遊女は遊郭という場所に囚われ、身請けされない限り自由はありません。
3つ目の説は、「かごめ」ではなく「囲め」という意味であり、罪人の心情を歌っているという解釈になります。
罪人は四方を囲まれた牢に入れられますし、処刑される時には処刑人に囲まれます。
現代と違って、昔は斬首という処刑法がありました。
時代劇などでも登場する処刑方法で、自身の死を間近に感じながら日々を過ごす苦しさが想像できます。
また、少し怖い説として、口減らしの際に使われていたという説も。
これは遊女説にもつながりそうですが、貧しい家の子供を身売りする際、誰にするか選ぶために『かごめかごめ』が使われていたとする説です。
もしも本当だとしたら、『かごめかごめ』を歌う子供たちの心境は、一体どのようなものだったでしょうか。
わらべ歌とは思えない怖さと、時代の厳しさを感じます。
■カゴメ歌に漂う不穏な空気
そして「うしろのしょうめんだーれ」という歌詞で立ち止まり、鬼が後ろに立っている子を当てるという遊び。
椅子取りゲームやハンカチ落としなど、子供の遊びには誰か1人がはじき出される形式のものがよくあります。
しかし『かごめかごめ』は、自分の後ろに立っている子を探し出すという遊び方。
正面に立っている子は、ハラハラドキドキしながら自分が当てられないことを祈ります。
筆者は、誰か1人が全員に囲まれたり、「うしろのしょうめんだーれ」と探されたりするこの遊びが、どことなく苦手でした。
それは「うしろのしょうめんだーれ」という言葉に、何か不穏なものを感じ取っていたからかもしれません。
—————-
かごのなかのとりは
いついつでやる
≪かごめかごめ 歌詞より抜粋≫
—————-すでにご紹介した通り、「かごのなかのとり」には囚人節や遊女説があります。
どちらの説であっても、囚われの身となった人間にとって、いつ出られるかも分からない状況は不安で心細いことでしょう。
「いついつでやる」とは、一体いつになったら自由の身になれるのか…といった儚い希望と不安が表れているようです。
仮に囚人だった場合、自由になれる可能性などなく、いつ命を絶たれるか(処刑されるか)という、絶望的な気持ちだったかもしれません。
—————-
よあけのばんに
つるとかめとすべった
うしろのしょうめんだーれ
≪かごめかごめ 歌詞より抜粋≫
—————-「よあけのばん」とは、日が昇る前の、まだ薄暗い夜明けの時間帯でしょうか。
「つるとかめ」は、めでたさの象徴でもある鶴と亀のことでしょう。
「すべった」というのがとても不穏で、不吉な出来事を象徴しているようにも解釈できます。
また、滑ったという言葉から連想できるのは、突き落とされた嫁。
もしくは、刀が滑って罪人の首を切り落とす様にも重なります。
非常にシンプルで短い歌ですが、これだけ多種多様な解釈を生み出すほど、想像力をくすぐる歌詞だということですね。
そして「うしろのしょうめんだーれ」が意味するものには、思わず背筋が凍るような説があったのです。
特に恐ろしいのは、嫁姑説と囚人説。
嫁姑説で恐ろしいのは、妊娠をした嫁が神社にお参りに行った帰り、階段から落ちて流産してしまうというストーリー。
これだけなら悲劇的なお話で済みますが、嫁を突き落としたのが姑であるという点が怖いのです。
嫁の妊娠を快く思わなかった姑が、故意に嫁を突き落として流産させるという残忍さ。
そして「うしろのしょうめんだーれ」という歌詞はそのまま、自分を突き落とした犯人に向けられているのです。
「後ろから自分を突き落としたのは誰?」
この問いかけに答えることは、恐ろしくてできません。
突き落とされたことよりも、我が子を奪われた悲しみと憎しみが伝わってくるのです。
子供を奪われた母親の憎しみは、いかほどでしょうか。
そして囚人説では、処刑を待っている囚人が斬首された際、地面に落ちた首がどこかを見つめる様子を歌っているのです。
首が見つめる先は、自分を取り囲む処刑人たちなのか、命を奪った犯人を捜しているのでしょうか。
どちらにしてもどこか虚しく、ぞっとするような解説ですね。
とても子供には教えられません。
■歌詞の「かごめ=六芒星」という説も
それが、徳川の埋蔵金の隠し場所を示しているという説です。
理由は「かごめ」から最も連想しやすい「籠目」すなわち籠の目が、六芒星の形をしているから。
そしてこの六芒星は、徳川幕府が建設した神社仏閣をつないだ時に生まれる形でもあります。
そのため、籠目から導かれる六芒星こそが、埋蔵金のありかを読み解く鍵なのではと考えた説です。
徳川埋蔵金の隠し場所として有力視されているのが日光東照宮。
なぜなら、そこがなんと六芒星の中心にあるからなのです。
また、日光東照宮には鶴と亀がいて、『かごめかごめ』の歌詞とも重なります。
江戸時代の埋蔵金が眠っているかもしれない…というだけでも夢がありますが、その隠し場所として童歌が使われていたとしたら…
実際に徳川埋蔵金は掘り起こされていないため、謎を謎のままにしておける点もロマンがあり、人の心を刺激します。
江戸時代のお宝と童歌。
一見何の接点もなさそうなものが結びついている、そのアンバランスさが魅力的ですね。
また同じ六芒星でも、徳川埋蔵金ではなく、籠神社(このじんじゃ)を意味しているという説もあります。
籠神社にはシンボルとして亀がいて、伊雑宮の神話には鶴が登場するため、『かごめかごめ』はこの2つの場所を結ぶものとして、注目されているようです。
謎の多い埋蔵金や、神社に残る神話。
『かごめかごめ』の歌詞は、読み解こうとすればするほど深みにはまる、底なし沼のような魅力があります。
もしかすると、この先も新たな説が生まれるかもしれませんね。
■「後ろの正面だあれ」に隠された真実
あれは作り話ですが、後ろを振り向いてはいけない場所に流れる歌として『かごめかごめ』が存在していたところが興味深いです。
「後ろの正面だあれ」という歌詞の持つ、どこか不気味な空気感。
童謡というものが、大人になっても、ふとした瞬間に子供の頃の遠い記憶を呼び覚ますのは、単純でありながら不可解さを持った歌詞やメロディーに由来しているのかもしれません。
人の好奇心が怪談や都市伝説を生み出し続けるように、童謡もまた、いつまでも人の心に生き続けるのでしょう。
『かごめかごめ』をきっかけに、日本の古代史や神話に触れたり、他の童謡に目を向けてみたりすると、新たな発見があるかもしれません。
日本の童謡集も簡単に手に入る時代ですから、これをきっかけに、子供時代とは違う目線で童謡を掘り下げてみてはいかがでしょうか。
【日時】2022年02月04日
【提供】UtaTen