あの名曲が凍る・103『ミシェル・ポルナレフ 愛の休日』

あの名曲が凍る・103『ミシェル・ポルナレフ 愛の休日』

あの名曲が凍る・103『ミシェル・ポルナレフ 愛の休日』

日本でミシェル・ポルナレフが有名になったのは1971年に発売した「シェリーに口づけ」が、歌謡曲に混じってオリコンのベストテンに入るほどヒットしたからだ。

さらに1972年に発売された「愛の休日」がそれを上回る大ヒットを記録し、アマチュア時代のユーミン(荒井由実)にまで大きな影響を与えたという。

「愛の休日」がユーミンの感性を刺激して共振したことにより、「ひこうき雲」や「恋のスーパーパラシューター」といった、それまでの日本になかった歌詞が誕生してきたともいわれている。

松任谷由実(ユーミン)は日本文化研究の第一人者である松岡正剛との対談において、多くの人々が指摘している詩の世界における独特の浮遊感をテーマに、こんな言葉を交わしていた。

松任谷 G(重力)感覚ということで言えば、笠井潔さんが「中央フリーウェイ」について書いてくださいましたが、荒井由実時代の曲には特に浮遊感があるらしいです。私自身は、何の哲学も持たずにつくっているのですけれど。

松岡 いや、あるでしょう。無意識なのかもしれないけれど、言葉が出る瞬間や曲に乗るところ、上がっていく声には確実に浮遊感がありますよ。それはユーミン哲学だと思いますけどね。そういったものは何かが原体験になっているのですか。

松任谷 原体験などという大層なものではないのですが、ミッシェル・ポルナレフに「ホリデイ」という曲がありますよね。あれは空から教会や畑を見ているという内容の歌なんですが、あの曲に衝撃を受けて、俯瞰を手に入れたというところはあります。そういうアングルの歌は日本語の曲にはなかったから。
出典:)

        Holidays…
空から降りていく飛行機
 翼の影が町を通り過ぎる
  なんて地上は低いのだろう
   教会やモダンな建物
    皆が愛する神は
     この空に居るのだろうか
      なんて大地は低いのだろう
        Holidays・・・
     ミシェル・ポルナレフ
        愛の休日
           

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