視聴率女王、細木数子さん 今だから言えるテレビに出なくなったホントの理由とは…

　今年11月8日、占い師の細木数子氏が亡くなった。享年83。死因は呼吸不全だったという。「ズバリ言うわよ！」など冠番組は軒並み高視聴率を記録、著書もベストセラーになるなど、一時期は飛ぶ鳥を落とす勢い。その人気ぶりは昨今の人気占い師とは比べ物にならないものであった。

　オウム真理教事件や霊感商法などの影響で、一時期、テレビではオカルトや占いの番組が下火になったこともあった。が、やはり未来が気になる、何か言ってほしいというのはある種、人間の根源的な欲望なのだろう。いつの間にか民放のデータ放送、朝のワイドショーでは「今日の運勢」が毎日更新されるようになり、さらには「突然ですが占ってもいいですか？」（フジテレビ系）といった「占いバラエティー」も人気を呼んでいる。

　定期的にやってくる占いブーム。平成の時代に、その中心にいたのは間違いなく細木数子氏だろう。

　その彼女の人生とはいかなるものだったのか。関係者の証言などから、全盛時の姿、そしてテレビから身を引いた理由などを見てみよう。（一部、2021年11月15日の記事に加筆しています）