【画像】最新の安楽死マシーンが近未来的だと話題に

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安楽死マシン「サルコ」、スイスでの使用に法的問題なし

1 トモハアリ ★ :2021/12/04(土) 04:18:26.64

3Dプリンターで作ったカプセル型の安楽死マシン「サルコ(Sarco)」をスイスで合法的に使用できるかもしれない。同装置を開発したオーストラリアの「死ぬ権利」推進団体エグジット・インターナショナルによると、法的な問題はないとの見解を得たという。

スイスでは昨年、約1300人が国内の2大自殺ほう助団体であるエグジット(エグジット・インターナショナルとは無関係)とディグニタスのサービスを受けて自死した。自殺ほう助では、医師が処方した液体のペントバルビタールナトリウムを患者本人が体内に取り込む方法が取られている。

この薬物を致死量摂取すると、手法にもよるが2~5分以内に眠りに落ちる。その後昏睡状態となり、まもなく死に至る。一方、サルコは規制薬物を使わずに安らかな死を迎える別のアプローチを提供する。

サルコはエグジット・インターナショナル創設者のフィリップ・ニチケ博士が開発。棺のような形をした「サルコ」がどんなものなのか、またスイスの自殺ほう助業界でサルコがどう位置付けられると期待しているのかを聞いた。

swissinfo.ch:サルコとはどのような装置ですか。仕組みを教えてください。

フィリップ・ニチケ:サルコは3Dプリンターで作ったカプセルです。死のうとする人がカプセルの内側から装置を起動します。このマシンであれば、死に場所を選びません。例えば、のどかな野外でも自殺ほう助団体の施設でも構わないのです。

利用者はカプセルの中に入り、横たわります。内部はとても快適です。いくつか質問を出され、それに答えると、カプセル内部にある起動ボタンを自分の思うタイミングで押せるようになります。

ボタンを押すと、カプセルの台座部の装置によって内部に窒素が充満し、酸素濃度が21%から1%まで急速に低下します。利用者は意識を失う前に、少し頭がぼんやりしたり、わずかな陶酔感があったりするかもしれません。ここまでに掛かる時間は約30秒。利用者は低酸素症と低炭酸症、つまり酸素と二酸化炭素の欠乏により死に至ります。パニック状態や、窒息するような苦しさを感じることはありません。

swissinfo.ch:サルコの開発や実用化はどのような段階にありますか。

ニチケ:スイスでサルコを自殺ほう助に使うことの合法性について、私たちは昨年、上部機関に助言を求めました。この審査が終了し、私たちは結果にとても満足しています。何も見落としていませんでした。法的な問題は全くありません。

今のところ、サルコの試作品は既存の2台のほか、オランダにおいて3台目を(3D)プリンターで作成中です。全て上手くいけば、3台目が来年、スイスで使用開始される見込みです。

1台目のサルコは、ドイツ中部カッセルの埋葬文化博物館他のサイトへで今年9月から来年2月まで展示されています。2台目は見た目が美しくありませんでした。その他にも様々な理由があり、実用に最適とは言えません。

サルコの補完的プロジェクトには、(新型コロナウイルス感染症の)パンデミック(世界的大流行)により遅れているものがいくつかあります。例えば、利用者とカプセルの外にいる人が通信できるカメラの開発です。利用者のインフォームド・コンセント(十分な説明と同意)の記録が必要になりますから。カメラは委託開発しており、次の段階は製造です。

swissinfo.ch:博士は、死に至るプロセスから医療の関与を排除することが目標だと公言しています。そのためには何が必要ですか。

ニチケ:現在は、ペントバルビタールナトリウムの処方と利用希望者の判断能力の確認に、1人または複数の医師が関与しなければなりません。私たちは死に至るプロセスから一切の精神医学的な審査を排除し、個人が自分で手段をコントロールできるようにしたいと考えています。


(出典 i.imgur.com)

2021/12/03 swissinfo.ch

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