知ってた?『ボタンのかけ方が男女で逆』

知ってた?『ボタンのかけ方が男女で逆』

知ってた?『ボタンのかけ方が男女で逆』

着物の衿は左側が上に来る。男女で違いはない。

ところがシャツ、ジャケット、コートなどは男女で異なる。

男性用はボタンが右側(左側の衿が上)、女性用は左側(右側の衿が上)にあるのだ。一体なぜだろう。

いろいろ説はあるけれど、実際の理由はよくわからないらしい。

男性の場合、ジャケットなどの下に銃を携帯していたから、と考える歴史家が多い。

右利きの人間が大多数だから、右手で銃を抜きやすくするため、ボタンを右側につけたというわけである。でも、銃が一般的になる前から、左衿が上だった。

『A Gentleman’s Wardrobe』の著者ポール・キアーズ(Paul Keers)は、「剣を体の左腰に携行していたため」と考える。ボタンが左側、つまり右衿が上だと、剣を抜くとき手が引っかかる可能性があるからだ。慌てて剣を抜こうとして手が引っかかり、それが命取りになるかもしれない。

ボタンが逆についていたら、右手が突っ込めなくて困ったであろう。

では、女性の場合はどうか。

「エリザベス&クラーク」(Elizabeth & Clarke)というシャツブランドの創業者メラニー・ムーア(Melanie Moore)は、ボタンが発明された13世紀、ボタンがついたシャツを着ることができる裕福な女性は自分で服を着ず、ボタンを留めたのは女中だったからだという。

女主人に向かい合って立つ右利きの女中にとって、ボタンが左側(女中にとっては向かって右側)にある方が留めやすい。これが一番有力な説らしい。

女性は赤ちゃんを左腕に抱える傾向があるから、という説もある。ボタンが左側についている方が、授乳時に右手でボタンをはずしやすいというわけだ。

更に、裕福な女性が馬に横乗りするのが流行っていたから、という説もある。

ボタンが右側についていると、左衿が上になり、乗馬中に風が吹き込んで不便なことこの上ない。

理由はどうであれ、最初に定着したボタンの位置が、習慣か、惰性か、伝統か、文化か、現在までずっとそのまま継続しているわけである。

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