【芸能】昭和好きインフルエンサー・阪田マリン、いつのまにか推される側になった“推し活ドリーム”
ただ応援する“ファン”を超え、周囲に“推し薦めたい”ほどの強い憧れ、敬愛の気持ちを表す言葉「推し」。いまや国民の5人に1人が推し活をしているともいわれるが、なかには常人には理解不能なものも。超マニアックな彼らの活動に迫った! 今回は、推し活をしているうちに推される側になったとあるインフルエンサーを取材した。
◆推し活していたはずが推される側に
推し活していたはずが、いつの間にか推される側に……。そんな“推し活ドリーム”を叶えたのは阪田マリンさん。今どきの女子には珍しく、昭和の芸能人から、その生活様式まで、あらゆる“昭和”を愛し、「昭和箱推し」を宣言している。
◆祖母の家にあったレコードを聞いたのがきっかけ
「最初は音楽から興味を持ちました。中学2年生のときに、おばあちゃんの家でレコードプレーヤーを見つけて、再生するレコードがないかなと探していたら、お父さんが持っていたチェッカーズさんの『Song for U.S.A』を発見したんです。曲を聴いたときにメロディもそうなんですが、『アナログってこんないい音がするんだ……』と思って、地元の大阪・日本橋にレコードを買いにいくようになりました」
いまや、レコードのみならずフィギュア、マッチ箱、ピンク電話に至るまで当時の物をコレクション。どういった点に魅力を感じているのか。
「『モノの所有欲』を満たせることが大きいですね。技術もあると思うんですが、今の時代と違って、“無駄に大きいモノ”が多い。だからこそ、一点一点存在感があるし、大事にしようっていう気持ちになるんですよね。いま一番集めているのは純喫茶のマッチ箱で100箱以上はあります。新しいお店に行く度に、そこのオリジナルのやつがあるか店員さんに聞いてもらっています」
◆ニッチなものを推し続けたからこそ掴んだ栄光
モノだけではなく、マインドの面でも指針になっているという。
「山口百恵さんが好きなんですが、あの方は人気絶頂のとき、『結婚して子育てに専念したいから』と、ライブでマイクを置いてきっぱりと引退したんです。自分が決めた道を、一切ブレることなく突き進む姿勢は、『人目を気にせず生きていく』私のモットーにもつながっています」
長らく彼女が力を入れている 「ネオ昭和」の発信活動は、まさに“百恵イズム”が根底にあると言える。
「ネオ昭和とは、昭和と現代のトレンドを組み合わせた新しい昭和像のことです。例えばバブル期のスーツに、今どきのメイクや髪型を合わせるとか。もっと同世代の子たちにも、昭和が生んできたカルチャーの良さを知ってほしいんですよね。ただ、そのまま勧めても、『古臭い』って思われてしまうこともあるから、取り入れやすい形を提案しています」
今年に入り、「ザ・ブラックキャンディーズ」の名で、“ネオ昭和歌謡ユニット”を結成。その新しさから、若年層のファンがつき始めている。ニッチなものを推し続けたからこそ、掴んだ栄光だった。
【阪田マリンさん】
昭和×令和を目指した独自の”ネオ昭和”を発信し、バズった投稿も数多い。Twitterフォロワー数は13万人
<取材・文/東田俊介>
【東田俊介】
大学を卒業後、土方、地図会社、大手ベンチャー、外資など振り幅広く経験。超得意分野はエンタメ

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