【芸能】つんく♂、夏まゆみさん追悼「たくさんの作品を一緒に作れたこと心より誇りに」 モー娘。デビュー時の秘話も
多くのアイドルグループや芸能人を育てたダンスプロデューサーの夏まゆみさんが6月21日、がんのため死去した。享年61。7月6日にビジネス社が訃報を伝えた。訃報を受け、モーニング娘。などをプロデュースし、夏さんとともに作品を手掛けてきた音楽プロデューサーのつんく♂(54)が同日、自身のブログを通じて追悼した。
【写真】2021年には…イベントで元気な姿を見せていた夏まゆみさん
つんく♂は「夏まゆみ先生の訃報が届きました。とても驚き、寂しく、残念に感じています」と心境を吐露。「思えば、売れる前のシャ乱Q時代に出会いました。当時、FUJIWARAやナインティナイン率いる吉本印天然素材という男ばっかりの集団のダンス指導している勇ましい姿が忘れられず、その後、モーニング娘。がデビューする時に『ああ、あの先生に鍛えてもらおう』と、夏先生にお声がけさせていただきました」と思い出をつづった。
「それ以来、たくさんの作品を一緒に作れたこと心より誇りに思っております。コンサート、ミュージックビデオも作りました。一緒にダンスも踊りましたね。素晴らしい思い出たちばかりです」としみじみ。「僕が急に振り付けを変えたいと言い出しても、どんな時も冷静に対処いただきました。思えば夏先生の寛大さに甘えてたのかもしれません。語ると思い出ばかりでキリがありませんが、今まで、本当にありがとうございました」と感謝の言葉を記し、「どうか安らかにお眠りください。心よりご冥福をお祈りいたします」とした。
夏さんは、1993年、ニューヨークのアポロシアターにて日本人初のソロダンサーとして出演。98年、冬季野オリンピック閉会式で老若男女数万人が一度に踊るための振り付けを考案・指揮する。99年、モーニング娘。の「LOVEマシーン」では老若男女だれもが楽しめる振り付けが話題を呼ぶと国民的ヒットソングに。マネをする人が続出して社会現象に。ダンス未経験者の多いモーニング娘。AKB48の「育ての親」として知られ、現在のアイドル文化の基礎を作った。
吉本印天然素材、ジャニーズ、宝塚歌劇団、マッスルミュージカルな手がけたアーティストは300組以上、ダンス指導は延べ200万人以上におよぶ。NHK紅白歌合戦では20年以上にわたりステージングを歴任し、ジャンルを超えたアーティスト同士のコラボを演出しつづけてきた。また、2014年に出版した『エースと呼ばれる人は何をしているのか』(サンマーク出版)はベストセラーとなりビジネス界からも指導者としての手腕に注目が集まる。
近年は、テレビのダンス企画やダンス大会の審査員も積極的に務める一方、「自身の体験等を一人でも多くの人に伝えることで日本を元気にしたい」との特別な思いから、治療と並行して原稿執筆をつづけ、3月に刊行した『人はいつでも、誰だって「エース」になれる! 心とからだが輝く72の言葉』が遺作となった。
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