国際アップルの株式が急騰 終値ベースでなんと世界初の3兆ドル時価総額を達成

　アップルの株価は昨年1月、取引時間中に一時3兆ドルを超えたが、終値では初の大台超えとなった。同社の株価は、昨年は中国のコロナ対策による供給網の混乱などで低迷したが、今年に入って約5割値上がりしている。アップルの時価総額は、2位の米マイクロソフトより約5千億ドル（約70兆円）高く、4位の米グーグルの倍近くにのぼる。

　アップルの屋台骨を支えているのが、売り上げの半分以上を占めるiPhone（アイフォーン）だ。世界で使われているタブレット型端末「アイパッド」などを含めたアップル機器は20億台を超える。アプリ配信サービス「アップストア」の昨年の販売総額は1・1兆ドル（約160兆円）にのぼり、巨大な「アップル経済圏」が広がっている。

　アップルは6月、仮想空間と現実空間を組み合わせた複合現実（MR）端末「Apple　Vision　Pro（アップル・ビジョン・プロ）」を発表しており、新分野への期待も広がっている。

　米ウェドブッシュ証券のダニエル・アイ＊氏は、アップルの時価総額が2025年までに4兆ドルを超える可能性があるとの見方を示した。（サンフランシスコ=五十嵐大介）

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