人間に助けを求めた出産間近の捨て犬が動物病院にたどり着き、無事12匹の子犬を出産!
前の飼い主に捨てられ、通りをさまよっていた妊娠中の犬は、陣痛の頻度が激しくなり、もうすぐ子犬が生まれることを実感した。
お腹が大きく膨れ上がったそのメス犬は、必死になって助けてくれる人間を探し回った。陣痛の痛みに耐えながら、近くにある民家の門の前で助けを求めた。
そしてようやく動物病院の門の前にたどり着いた。獣医は犬のお腹をみてすぐに事態を把握し、出産を介助し、12匹もの元気な子犬を産んだ。
その母犬は獣医の家に引き取られることになったという。
63 Days Pregnant Dog Ran to My Gate Asking for Help
ブラジル南東部ミナスジェライス州で、1匹のメス犬が陣痛に耐えながら路上をさまよっていた。
犬は妊娠していて、そのお腹ははち切れそうなほど膨らんでいた。
動くと陣痛が起こるのか、苦しそうな声を出しながら、犬は助けを求めて民家の前にやってきた。人間に助けてもらおうとしたのだ。
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ドアや門をひっかくようにして救いを求めたが、なかなかすぐには発見してもらえず、そうしている間にも子宮の収縮は激しくなっていく。
だが誰もでてこない。そこで犬は別の家に向かい、門の前で「どうか助けてくださいと」苦しそうな鳴き声をあげ続けた。
偶然にもそこは、地域の動物病院の前だった。犬は、幸運にも病院のスタッフに発見してもらうことができたのだ。
獣医らの介助を得て犬は12匹もの子犬を無事出産
動物病院のスタッフたちは、犬が妊娠63日目で出産間近であることに気付くと、すぐに検査室に運び、出産の準備を始めた。
スタッフが母犬に超音波検査をしたところ、なんと12匹の子犬がお腹のなかにいることがわかった。
そこで、チーム一同は12匹の子犬の誕生に向けてすべての準備を万全に整えた。
母犬が安心して出産できるよう、たくさんの毛布で囲んだ場所を用意し、食べ物と水を与えた。
やがて数時間後、母犬は茶色や黒色の 12 匹の健康な子犬を出産した。
すべての子犬が健康診断を終えると、母犬はようやくリラックスすることができたようだ。
動物病院という一番安全な場所で、確かな人々に囲まれながら出産できた犬は、喜びを感じたのか尻尾を振っていたという。
その後、獣医が母犬のタグを調べたところ、飼い主に捨てられていたことがわかった。
新しい家族を見つけることができた犬
飼い主に見捨てられるという辛い経験をした犬だったが、無事に出産することができ、さらにはその出産を介助してくれた獣医師に養子に迎えられることになった。
母犬は、子犬たちが離乳して他の家族に養子縁組されるのに十分な年齢に成長するまでの8週間、獣医師の家で子犬たちと一緒に過ごすことができたそうだ。
現在、犬は安全で快適な永遠の家で、獣医師にかわいがられ、幸せに暮らしている。
犬が動物病院に助けを求めたのは偶然だったにしても、運が犬に味方したおかげで、犬は幸せを手に入れることができた。
子犬たちも、それぞれの飼い主と幸せに暮らしているといいね。
References:63 day old stray pregnant dog scratches vets door asking for help when her contractions start/ written by Scarlet / edited by parumo
