【芸能】『ドンブラザーズ』樋口幸平×石川雷蔵の新旧リーダー対談、新作に驚き「俺たちの50話はなんだったんだ(笑)」

【芸能】『ドンブラザーズ』樋口幸平×石川雷蔵の新旧リーダー対談、新作に驚き「俺たちの50話はなんだったんだ(笑)」

【芸能】『ドンブラザーズ』樋口幸平×石川雷蔵の新旧リーダー対談、新作に驚き「俺たちの50話はなんだったんだ(笑)」

●「それってドンブラザーズだから」(笑)
現在、劇場上映中の東映Vシネクスト暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』は、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』と『機界戦隊ゼンカイジャー』という、超個性的な2つの「スーパー戦隊」がお互いの力をフルに発揮して、巨大な悪に立ち向かうスペシャルな作品である。

人間キカイノイドで構成された『ゼンカイジャー』がファミリー的なチームワークを誇る戦隊だとすれば、『ドンブラザーズ』はリーダー格の桃井タロウをはじめ、メンバーそれぞれが宿命や弱点、悩み、苦しみ、問題点などを抱え、なかなかひとつにまとまらない戦隊として、その「一筋縄ではいかない」複雑なメンバー間の人間関係が興味深いドラマを生み出していた。

Vシネクスト上映記念インタビューの今回は、ドンモモタロウ/桃井タロウ役の樋口幸平と、ドンドラゴクウ・ドントラボルト/桃谷ジロウ役・石川雷蔵のスペシャル対談をお届けする。

ドンブラザーズ最終回ドンブラザーズとしての記憶をすべて失ったタロウ、そしてタロウに代わって新たにドンブラザーズリーダーになったジロウが、どのような「再会」を果たし、ふたたびヒトツ鬼との戦いの道を歩むのか、または歩まないのか、さらに『機界戦隊ゼンカイジャー』と力を合わせて見事に戦うことができるのか……。全国各地をめぐってファンを熱狂させてきた「ファイナルライブツアー」で培った仲間との「絆」を含めて、2人に『ドンブラザーズ』の1年間をふりかえってもらうと同時に、Vシネクストにかけた思いを語ってもらった。

――ただいま映画が好評上映中ですが、樋口さん、石川さんは今まさに『ドンブラザーズ ファイナルライブツアー2023』の真っ只中。5月28日の大阪・千秋楽公演を目前に控えたところですね。テレビ放送が最終回を迎えた後、東京ドームシティシアターGロッソ公演を経て、全国ツアーに出演されている現在のご感想を聞かせてください。

樋口:ファイナルライブツアーステージショーは通常、役者よりも変身後のヒーローメインになるはずなのですが、『ドンブラザーズ』では変身前の僕らが8割くらい出ています。井上敏樹さんの台本はセリフの量もすごいですし、とても『ドンブラザーズ』らしい内容。現在まで各地を回ってきましたが、ファンのみなさんからの反応がすごく良く、手ごたえを感じています。

石川:ドンブラ感が満載の舞台ですし、普通に敵と戦っているところもカッコいい。戦っているときと、そうでないときの「差」がすごいですね(笑)。舞台ならではの魅力として、そのとき「面白いな」と感じたことや、こういう芝居がやりたいと思いついたことをパッとアドリブで出したら、共演者のみんながちゃんと僕の動きに乗っかってくれたり、ファンのみなさんが笑ってくれたり、反応をしてくださるのでとても楽しいです。

――テレビの撮影と違い、ステージだとみなさんが一緒にいる時間が今までより長くなったと思います。行動を共にすることで、お互いの良い部分が改めて見えてきたのではないでしょうか。

樋口:Gロッソやファイナルツアーでは、雷蔵に助けられることが本当に多く、ありがたいなと思っています。みんなで集まって、いいものを作ろうと思うと、いろいろな意見が出てひとつにまとまらないときがあります。そんなとき雷蔵は「幸平くんがこう思ってるんだから一回やってみよう」と、助け船を出してくれるんです。

石川:それは、幸平くんが優しくて、人の意見を否定しないからだよね(笑)。全体から見ると正しいと思えることでも、相手の勢いに押されてしまいがち。

樋口:みんなの意見を聞いているとなかなか自分の意見が言えなくなることがあるんです。

石川:みんなが熱くなって意見が交錯することって、よくあるじゃないですか。そんなとき、頭ごなしに否定をしない幸平くんの優しさがすばらしい。だからこそ、誰かが幸平くんを押さないといけないな、って思っていました。

――今回のVシネクストドンブラザーズVSゼンカイジャー』の台本を読まれたときの率直な感想はいかがでしたか。

樋口:こんなにあっさり、タロウの記憶が甦るのか……という驚きですね。1年間かけて迎えた、あの切ない最終回は一体なんだったんだ(笑)。俺たちの50話はなんだったんだって(笑)

石川:それは僕も思いました。すごく簡単なシチュエーション思い出したよね。

樋口:でも、そういうのが『ドンブラザーズ』のいいところ。ファンの方たちは「これがドンブラザーズだよね」ってわかってくれますし、こういうノリがあるからこそ愛してくれたんじゃないかなと。

石川:うんうん。

樋口:井上さんの台本にみんなが助けられた。だから今回も自分はもらった台本を全力でまっとうするだけだ!と気合いを入れて読み込んでいました。

石川:僕もそうですよ。去っていくタロウさんに代わってジロウドンブラザーズを任され、あんなに感動的に終わったのに、Vシネクストでのジロウは「お金」に動かされる存在になって、いろんなところを支配しているという……。これまで、イヤな奴として現れながらいろいろな出来事があって、いい青年になったと思ったのに。今までのジロウは何だったんだ(笑)

樋口:まあ、そう思うよね(笑)

石川:でも、こうなってしまうのも『ドンブラザーズ』だから、って思えるようになりました。最近、便利な言葉になってきました。「それってドンブラザーズだから」(笑)。何をやっても、どんな動きでも「ドンブラ」色に染められる。どんなハチャメチャな展開になっても、作品のテイストがまったく壊れないんです。こういう台本であるなら、これはこれで俺はやるしかない!と覚悟を決めましたけど、また子どもたちから嫌われたらイヤだなあ……(笑)

樋口:精神的にすっかり変わってしまったお供たちに、一人ずつ会いに行くシーンは楽しく演技をさせてもらいました。お金の誘惑に負けるという生々しい部分が出てくるのはとても面白い。せっかくみんなと再会できたのに、自分(タロウ)との距離が開いちゃって悲しい、切ないといった気持ちを芝居に込めています。

●最近笑顔が足りてないな~なんて人に見てほしい

――『ドンブラザーズ』のテレビ放送開始から1年以上の歳月が経ちました。樋口さんと石川さんが初めて顔を合わせたころから、現在までで印象が変わった部分はありますか。

石川:根本的なところは何も変わっていませんね。

樋口:お互い、最初に会ったときとほとんど変わらない印象で、関係性がより深くなった感じです。

石川:幸平くんは初めて顔合わせしたときから、僕をサウナへ誘ってくれて、そこで仲良くなりました。最初の1、2日目くらいですよ。ああ、こういう感じでいけるんだとわかって、他の方たちとも接しやすくなりました。

樋口:僕は、好きなものを好きな人と共有したいと思う人間なので、だからサウナ一緒に行こうよって、誘うんです。雷蔵は初めて会ったときから、今のように「しっかりしてるなあ」と思ったし、ずっと同じ感覚で仲良くしています。

――タロウジロウも非常に極端な性格で、他人との接し方にもクセがありますが、素のお2人を知っている身近な方たちから「役とのギャップ」を指摘されたりしますか?

樋口:僕はめちゃくちゃそういうことあります。まったく別の仕事のとき、ディレクターさんから「樋口さんってこんな人なんですか」って驚かれたこともありました(笑)

石川:実際には、タロウみたいな人はいないですから(笑)

樋口:ドンブラザーズや桃井タロウのことを知っている人でも、普段の僕とイメージが結びつかないみたい。仕事先でドンブラザーズとかタロウとか、バレたことがないんです(笑)

石川:僕の場合、外で「ジロウだ」って気づかれることがけっこうあります。普段着ている服も派手なものが好きだからかな(笑)。以前、友だちと一緒にショッピングモールへ行ったとき、ガチャガチャが好きなのでハイテンションで回していたら、子どもたちに囲まれたことがありました(笑)

――まだVシネクストをご覧になっていない方、そしてリピート鑑賞を考えている方たちに、お2人から見どころを教えてもらえるでしょうか。

樋口:「異色」のスーパー戦隊同士がひとつになった作品です。このVシネクスト子どもたちはもちろんなんですが、大人の方にもしっかり笑えるような、楽しい内容になっています。最近「笑顔」が足りてないな~なんて人に、ぜひ見ていただきたいです。

石川:ドンブラザーズゼンカイジャー、決して似ているわけではないんですけど同じベクトルに存在する戦隊ですから、2つが重なると好きな方にはもう大好き!なVシネクストになっていると思います。ドンブラザーズキャストテレビシリーズから引き続き、みんな調子に乗っています(笑)。たくさんのキャラクターがからむストーリーの面白さと、戦うところはしっかりと戦う、2大戦隊のカッコいいところをお楽しみください!

プロフィール
樋口幸平(ひぐち・こうへい) 2000年生まれ、兵庫県出身。プロサッカーSC相模原育成選手を経て、2020年よりモデル・俳優として芸能界入り。『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』(2022年)ドンモモタロウ/桃井タロウ役で主演を務める。

石川雷蔵(いしかわ・らいぞう) 2003年生まれ、埼玉県出身。2017年スターダストモデルオーディションに合格し、芸能界入り。テレビドラマもしもイケメンだけの高校があったら』(2022年)や、映画『高津川』(2022年)など幅広いフィールドで活躍。『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』(2022年)ではドンドラゴクウ・ドントラボルト/桃谷ジロウを演じた。

(C)2023 東映ビデオ・東映AG・バンダイ・東映 (C)テレビ朝日・東映AG・東映
(秋田英夫)

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画像提供:マイナビニュース

(出典 news.nicovideo.jp)

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